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“電子ジンバル”機能やHDR動画撮影対応の新ミラーレス「FUJIFILM X-T200」
2020年1月23日 15:54
富士フイルムは、小型軽量なミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」の新製品として、HDR動画撮影機能や、映像のブレを抑制する「電子ジンバル」モードを搭載した「X-T200」を2月27日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、「フジノンレンズ XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」をセットにしたレンズキットが9万4,500円前後、「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」と「XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II」の2本がセットのダブルズームレンズキットが11万9,500円前後。
X-T3など、「X-Tシリーズ」の特長であるセンターファインダースタイルを採用したミラーレスデジタルカメラ。カラーはシルバー、ダークシルバー、シャンパンゴールド。
Xマウントを採用。従来機X-T100から約80g軽量化した、約370gの重量を実現。小型軽量ボディに約2,424万画素のAPS-Cサイズセンサーと、画像処理エンジンを搭載。「長年にわたって培った独自の色再現技術などにより、自然で美しい肌色、初夏の鮮やかな新緑や突き抜けるような青空の色など、人間の記憶に残る記憶色を実現する」という。
センサー全面における像面位相差画素の配置とアルゴリズムを進化させ、AF性能を向上。「優れた動体追従AFや顔・瞳AFを可能にするとともに、暗所でも高速かつ高精度にピントを合わせることができる」という。
動画撮影機能も強化。4K/30pの撮影ができるほか、新たにHDR動画の撮影も可能。明暗差の大きな撮影シーンでも白とびや黒つぶれを抑制し、豊かな階調を再現できる。
センサーの全画素読み出しにより、6K相当の豊富な情報量を活用した4K動画を実現。ノイズも少なく、高画質な4K動画が撮影できるという。4Kは最大30pまでだが、フルHDの場合は60pまでサポートする。さらに、フルHD/120pのハイスピード動画撮影も可能。
同社のデジタルカメラとして初めて「電子ジンバル」モードを搭載。ジャイロセンサーにより振動を正確に検出し、動画撮影時に生じる映像のブレを抑制するという。
撮影した動画の一部分を切り出せる「カット編集」機能を新たに採用。動画の再生時間を短縮することでデータサイズを小さくでき、SNSへの動画投稿や、家族・友達との動画共有を簡単に行なえる。
背面には、明るい大型ワイド液晶モニターを搭載。直感的なタッチ操作も可能。モニターを自在なアングルに調整できる「バリアングル構造」も搭載。顔・瞳AFとの組み合わせで「自分撮り」を簡単に行なえる。
銅配線をセンサーに採用することで、データの読み出し速度を従来機から3.5倍に向上。ローリングシャッター歪みも大幅に軽減している。
多彩な色調を可能とする「フィルムシミュレーション」に、鮮やかな色とメリハリのある階調を実現する「Velvia」や自然な色・階調で被写体をありのままに写す「PROVIA」など全11種類のモードを搭載。被写体や撮影シーンなどに合わせ、写真フィルムを取り換える感覚で様々な色再現が楽しめる。
アートのような写真表現を手軽に楽しめる「アドバンストフィルター」に「クリアフィルター」を新たに加え、全20種類のモードで写真表現の幅を広げられる。
外形寸法は、121×55.1×83.7mm(幅×奥行き×高さ)で、重量はバッテリーやメモリカードを省いた状態で約321g。