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「1917」アカデミー賞で撮影賞など3冠。“ワンカット”手法に注目

2月14日に公開されるサム・メンデス監督「1917 命をかけた伝令」が、日本時間2月10日に発表された「第92回アカデミー賞」において、撮影賞、録音賞、視覚効果賞の3部門を受賞。「ブレードランナー 2049」以来2度目の撮影賞受賞となったロジャー・ディーキンス撮影監督らが壇上でスピーチした。

映画「1917 命をかけた伝令」
(C)2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

「1917」は、サム・メンデス監督が、若き兵士たちが困難なミッションに立ち向かう姿を描いた作品。観る人たちを物語に没入させ、登場人物たちの行動や心情を体感させるために「ワンカット映像」の撮影方法を全編に採用した。

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監督は「完璧に途切れなく物語を描くために、全てにおいて秒単位まで計算されるなど緻密な調整をした。特にリハーサルについては、今までの過去のどの作品よりも時間を費やした。自身のキャリアにおいて、最もエキサイティングな仕事だった。本作は、映画の歴史を語るわけでも、何かメッセージを伝えたいというわけでもない。使える映画の技術はすべてつぎ込んだよ。映画は体験だ。観客には頭を空っぽにして観て、感じて欲しい」と語っている。

撮影監督ロジャー・ディーキンス(左)、サム・メンデス監督(右)
(C)2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

アカデミー賞での壇上スピーチ

撮影賞:ロジャー・ディーキンス
仲間の撮影監督のインスピレーション、友情に感謝します。さらに 支えてくれた妻 や、スタッフのみんな、そして サム・メンデス監督に、このような 素晴らしい 経験を与えてもらい、感謝しています。
録音賞:マーク・テイラー、スチュアート・ウィルソン
本作のスタッフ・キャストを代表して受け取ります。塹壕のなかや様々な過酷な現場で、クルーの全員が素晴らしい仕事をしてくれました。プロデューサーやスタッフ、キャスト、家族に感謝します。そして、サム・メンデス監督がいないとここに立てていません。本当にありがとうございました。
視覚効果賞 :ギョーム・ロシェロン、グレッグ・バトラー、ドミニク ・トゥーイ
今作はドリームプロジェクトであって、VFX にどうアプローチするかのチャレンジであり、素晴らしい仲間たちとコラボレーションのできる機会でもありました。プロデューサーをはじめ、スタッフ、キャスト、そして サム・メンデス監督に感謝しています。
「1917 命をかけた伝令」予告