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3.11から9年、災害に備える「防災ラジコファクトブック」無償公開

radiko(ラジコ)は、災害に備えて今できることを考えるきっかけになるという「防災ラジコファクトブック」を3月9日より公式サイトでPDFにて無料公開した。

防災ラジコファクトブック

2011年3月11日の東日本大震災発生から9年を迎えるのを前に、防災の“自分ごと化”を促す第一歩として作成されたもの。「身近なスマートフォンでラジオが聴けるラジコが防災ツールとして有用であることを認識してもらう」としている。

内容の一例。スマホでラジオの有用性が分かる調査結果

各自治体が防災ラジオの整備などを進めている中、2018年度に実施したNHKラジオの実証実験においても、北海道胆振東部地震や西日本豪雨などの災害時にスマートフォンでラジオが聴けるラジコへの訪問者数が増加したことが判明。

一方で、内閣府の防災白書によると、国民の2人に1人が防災への備えにほとんど取り組んでおらず、具体的なアクションをとれていないという結果が出ているという。

作成された「防災ラジコファクトブック」は、防災の第一人者・京都大学名誉教授 河田惠昭氏が監修。災害時のラジオの有用性や情報収集のポイントをまとめている。また、ニッポン放送やTBSラジオなどラジオ局も取材に協力。メディア視点での災害時におけるラジオの役割や強み、今後のラジオの展望についてのインタビューが掲載されており、「東日本大震災発生時はもっとも役に立ったのはラジオ」、「約6割が自宅外にいた」など、防災・減災に関するデータが多く盛り込まれ、災害に備えて考えるきっかけになるという。

番組制作者や防災専門家の声