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FiiOフラッグシッププレーヤー「M15」。AK4499EQ×2基のバランス設計
2020年3月17日 12:48
エミライは、FiiO Electronics製ポータブルオーディオプレーヤーの新たなフラッグシップ機「M15」を3月27日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は149,000円前後。
384kHz/32bit PCMやDSD 11.2MHzのネイティブ再生に対応したプレーヤー。MQAのフルデコードにも対応する。旭化成エレクトロニクス初の電流出力方式フラッグシップDACチップ「AK4499EQ」を2基、左右独立構成で搭載。低ノイズと低歪み、高出力を両立させたという。
ヘッドフォンアンプ部は完全バランス設計で、出力端子は2.5mm/4.4mmバランスとステレオミニのシングルエンドを装備。3.5mmの同軸デジタル音声出力にも対応する。ストレージは52GBで、microSDカードスロット(最大2TB)も備える。
高感度のインイヤモニター(IEM)から低能率ヘッドフォンまで、アンプ部を最適化する「アクティブ・サーボパワー・テクノロジー」も搭載。この技術により、高感度のIEMと組み合わせる場合はノイズレベルを低くする一方で、ドライブが難しい低能率の300Ωのヘッドフォンと組み合わせる場合はM15を「Over-ear Headphone mode」に切り替えることで、ヘッドフォンを鳴らしきれるという。
出力は、2Ω負荷時が490mW(シングルエンド)、最大800mW(バランス)。300Ω負荷時は70mW(シングルエンド)、最大275mW(バランス)。
ノイズフロアは2.1μV未満(シングルエンド)、3μV未満 (シングルエンド出力時、Over-ear Headphone mode)。歪み率は0.0005%未満(バランス、1kHz/32Ω)、0.0006%未満(シングルエンド、1kHz/300Ω)。SN比は122dB以上(バランス)、121dB以上(シングルエンド)
高音質パーツも多数投入。クロックは独立した2系統の日本電波工業製超高精度水晶発振器を搭載。ジッターを極限まで抑制するという。圧倒的物量による入念な電磁波シールド機構により、アナログ段とデジタル段との相互干渉を排除したほか、微細な音量調整を可能にするADCボリュームコントロール機能とアナログポテンショメーターによる高精度ボリューム機構も備える。
USBチップはXMOS XUF208を採用。USB DACとしても利用でき、768kHz/32bit PCMやDSD 22MHzを再生できる。端子はUSB Type-C。
BluetoothチップはQualcomm「CSR8675」を採用。コーデックはSBC、aptX、aptX HD、LDAC、HWAをサポートする。M15をBluetoothレシーバーとしても利用でき、受信機能利用時の対応コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX LL、aptX HD、LDAC。
OSはAndroid 7.0をベースにカスタマイズしたもので、自社開発アプリ「FiiO Music」を搭載する。SoCにSamsung「Exynos 7872」を採用。“デジタルオーディオプレーヤー史上最高クラスの高速動作”としている。消費電力を改善した第二世代の「DSD変換モード」にも対応。
ディスプレイは5.15型/1,440×720ドットのタッチパネル液晶で、コーニングのゴリラガラスを使用。ラウンドコーナーデザインで快適なグリップ性を実現するという新デザインを採用した。
バッテリー容量は7,490mAhで、連続再生は15時間。待機時間は1,800時間。外形寸法は134×75×18mm(縦×横×厚さ)、重量は307g。