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FX-AUDIO-、純A級の真空管プリメイン「TUBE-P01J」。選別管の特別機も

ノースフラットジャパンは、FX-AUDIO-ブランドの新製品として、ACアダプター駆動の真空管プリメインアンプ「TUBE-P01J」を発売する。標準真空管を付属したベースモデルと、真空管を選別しマッチングを行なったチューニングモデルの2種類を用意。チューニングモデルを先行発売し、初回30台を25日以降順次出荷する。ベースモデルは発売日未定。価格はベースモデルが18,800円(予価)で、チューニングモデルが31,800円(税込)。カラーはブラックとシルバー。ACアダプターは別売となる。

真空管プリメインアンプ「TUBE-P01J」

プリアンプ段、パワーアンプ段、共に1チャンネル1真空管のシングル構成とした純A級回路を採用したプリメインアンプ。クリアで原音に忠実な再生を目指しており、真空管アンプの耳に心地よい倍音成分の響きがいっそう際立つとサウンドに仕上げたという。

ベースモデルとチューニングモデルの違いは真空管の選別とマッチングの有無で、その他の仕様は共通。

チューニングモデルでは、プリ管、およびパワー管共に、それぞれ500本の真空管より選別しマッチングをとったペアの中から、更にアンプ各個体に合わせて計測し、実測値を基準に組み換えを行ない、左右の出力差を1.5dB以内にまで追い込んでいるという。

ブラック
シルバー
シルバー(前面)

ACアダプターの直流からトランスを介して電源を生成する電源回路を採用。クリーンな電源に対するこだわりと、アンプ製品の開発によって培った技術を用い、リップルノイズを抑制。正確で力強い低音から伸びやかで透き通った高音を生み出すという。

またACアダプター電源により、“交流周波数の倍周波数に出る電圧変動が物量投入でしか解決できない”というトランス電源の問題を解決。B5用紙の2/3というフットプリントでの設置を可能とし、小型化と低価格を両立した。

トラブルを未然に防ぐ保護機能と回路設計を採用。真空管の状態が安定するまで出力動作を待機する「オートディレイスタート」、内部回路の電流異常を検知し電力供給を制限する「オーバーカレントプロテクション」、出力オープンでも容易に損傷しない設計とすることで、取り扱いの難易度を大幅に軽減している。

内部回路
真空管側内部

金メッキ仕様のステレオRCA入力(LINE)と、PHONO入力を装備。MM型カートリッジ対応フォノイコライザーを内蔵しており、アナログレコードプレーヤーと直接接続可能。フロントには、6.3mm標準ヘッドフォン端子を搭載しており、ヘッドフォンでも純A級のダイナミックな音質をそのまま楽しめるという。

定格出力は2.5W×2ch。対応スピーカーは4~8Ω。出力特性は20Hz~20kHzで、高調波歪率は0.3%、SN比は90dB。ACアダプターは別売で、電源は定格電圧DC12V、電源容量3.5A以上を推奨する。

突起部を除く外形寸法は、184×158×80mm(幅×奥行き×高さ)で、真空管含めた高さは最大105mm。重量は1.7kg。6J1真空管2本、6P1真空管2本を付属する。

背面