ニュース

ロンドン発のデュアルモノ・フルバランスプリアンプ「Quest」

WestminsterLabのプリアンプ「Quest」

ブライトーンは、イギリス・ロンドンで設立されたWestminsterLabのプリアンプ「Quest」を発売した。価格は300万円(税抜)。

オプションとして、ユニット内にカーボンファイバーシールドで別のレイヤーとバリアを追加する拡張カーボンファイバーオプション、RCA入力カードが用意される。それぞれ価格は30万円(税抜)と20万円(税抜)。

WestminsterLabは2007年にロンドンで設立されたブランド。Questの開発目標は2019年に発表されたメインアンプ「Rei」とケーブルのラインナップを補完するプリアンプを実現することだといい、「Questを使用すると、ソースとスピーカーの間の再現性を極限まで引き上げられます」という。

本体背面

入力はバランスXLR×3セット、出力はバランスXLR×2セット。デュアルモノ・フルバランス設計を採用し、入力選択リレーや入力回路、ボリュームコントロール、出力ドライバー回路にいたるまで、左右チャンネルが完全に分離されている。本体に操作用ノブなどはなく、前面にLEDディスプレイのみが配されるデザインも特徴。

入力インピーダンスは51kΩ、入力電圧は6Vrms。再生周波数帯域は2Hz~100kHz,0.1dB。出力電圧は12Vrms。

10個の個別電源レールも搭載し、ユニット内のさまざまな部品やモジュールにおいて、異なるチャンネル間でも可能な限り高い分離を実現したとのこと。

4チャンネル64ステップの高精度抵抗ネットワークと超低ノイズリレーには、各々に専用の電源と電源レギュレーターを装備。「制御ロジックを可能な限り最小限に抑えるため」リモートコントロール機能のみを備えたLEDディスプレイも採用した。

シールド材にはカーボンファイバーを多用
拡張カーボンファイバーオプションを装着したところ

新開発の「ハイブリッド・グラウンディング」を搭載し、ユーザーが、ふたつのグランドモードを切り替えて、適切なものを選択できるという。筐体内外のシールド材には、銅やアルミ編組やアルミ箔の代わりに、磁場や不要な渦電流を発生させないカーボンファイバーが多用されている。

外形寸法は470×392×110mm(幅×奥行き×高さ)、重さは13.2kg。WestminsterLabの1.5m電源ケーブルが付属する。