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Pro-Ject、17万円からのレコードプレーヤー。最上位「XTENSION10TA」も
2020年4月13日 17:00
ディーアンドエムホールディングスは、Pro-Ject Audio Systemsより、アナログレコードプレーヤー2機種を6月下旬に発売する。ortofon製9インチショートアーム「TA-110」を搭載したハイエンドモデルの「XTENSION10TA」と創業モデル直系の「X2」を展開。価格はXTENSION10TAが60万円、X2が17万円。
ハイエンドモデル「XTENSION10TA」
XTENSION10TAは、最上位機種「XTENSION12RS」同様のマグネットサポート式重量級プラッター、スピードボックスを内蔵した回転制御機構、センターメタルブロックとダンピングコンパウンド層を備えたシャーシ構造を採用。「TA-110」を装備し、ハイエンドな機能性を備えながら、取り回しが容易なコンパクトシャーシ設計としている。カラーはピアノブラックと希少材を使用したウオルナットバールの2色展開。
駆動方式はベルトドライブ方式。回転数は33/45/78。モーターアームはトップグレード機種の中でもノイズ特性の優れた個体を選別して搭載。ビルトイン・スピードボックスにより、供給されたDC電流を安定したAC電流に変換。さらにクォーツロック機構により、最高精度の回転を実現したとする。微調整用のピッチコントロールボタンでは、20段階(0.1回転づつ変化)の調整が可能。
プラッターには9.5kgのアルミニウムプラッターを採用。背面にはTPEダンピング処理を施している。表面には、レコード盤と同じ素材のヴァイナルが熱処理されて貼り付けられており、ターンテーブルマットとして機能する。プラッターを支える軸受には磁力式サポートシステムを採用。重量を緩和し、スムーズな回転を実現したという。
シャーシにはMDF材を配し、そのシャーシ内、プラッターペアリングの周囲には大型のメタルセンターブロックを内蔵。発生する振動を吸収し熱に変換することで、ベアリング及びプラッターに余計な振動を伝えないとしている。シャーシフットには、高さ調整可能なマグネットフローティングフット(4点支持)を装備する。
外形寸法は480×400×240mm(幅×奥行き×高さ/ダストカバー装着時)。重量は26kg。
X1の上位機種「X2」
X2は、2019年に発売されたX1の上位機種。ortofon製のオリジナルMMカートリッジ「PICK IT 2M SILVER」が付属する。カラーはマット・ブラック、マット・ウォルナット、マット・ホワイトの3色展開。
DCドライブACパワージェネレーターを内蔵し、給電したDC電流を安定したAC電流に変換し、低ノイズ、低振動ACシンクロナスモーターを正確に動作させるという。駆動方式はベルトドライブで、回転数は33/45/78。前モデルにはなかった45回転/33回転の電子切替スイッチを新たに装備。78回転はドライブベルトの掛替が必要。
9インチのカーボン/アルミ2重構造のストレートトーンアーム「X2」を装備。2重構造を採用することで、カーボンアームの弱点といわれる特有の共振を大幅に低減。カウンターウエィトの背面内部にもTPEダンピング処理を施し、共振を防止。トーンアームの心臓部であるベアリング部には超低摩擦4点支持カルダンベアリングを採用し正確なトラッキングが可能としている。
外形寸法は460×340×150mm(幅×奥行き×高さ/ダストカバー装着時)。重量は10kg。