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小規模劇場を応援する「ミニシアター・エイド基金」プロジェクト開始
2020年4月14日 18:00
MOTION GALLERYは13日、全国のミニシアターを支援するためのクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」を開始した。リターンは、1口3,000円からの「思いっきり応援コース」と、1口5,000円からの「未来チケットコース」の2種類を用意。未来チケットコースには、2020年内まで使用できる映画鑑賞券などが含まれる。目標金額は1億円で、14日現在で約6,000万円以上が集まっている。支援の受付は5月14日23時59分まで。
同プロジェクトは、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言、政府からの自粛要請が続き、全国の小規模映画館「ミニシアター」が閉館の危機にさらされる状況をうけ、深田晃司監督、濱口竜介監督、MOTION GALLERY代表·大高健志が発起人となり、有志メンバーで立ち上げた基金。
クラウドファンディングで集まった金額から、クレジットカード会社への決済手数料5%、及びリターンを用意するための運営事務局の手数料(85万円)を引いた金額を、参加するミニシアター運営団体に寄付の形で分配する。
分配対象となるのは「コロナ禍に伴い、外出自粛の状況があと3カ月続いた時に、閉館の危機に直面する運営団体」。13日開始時点では66団体78劇場が参加しており、17日まで参加を受け付ける。クラウドファンディング中に参加団体が増えることも見越し、1運営団体あたり平均150万円の分配を目指し目標金額を1億円に設定したという。
リターンは、1口3,000円からの「思いっきり応援コース」と、1口5,000円からの「未来チケットコース」の2種類。
応援コースは御礼メッセージが届けられるもので、未来チケットコースには、メッセージに加え2020年内まで使用可の映画鑑賞券、有志の劇場で使用できる1000円パス、フリーパスなどが含まれる。
また未来チケットコースで支援した場合は、クラウドファンディング終了後に、ストリーミング配信のWebサイト「サンクス·シアター」において、有志の映画人から寄せられた100本以上の作品から特典購入時の規定本数分だけ鑑賞できる。
深田監督「東京人間喜劇」や濱口監督作品「親密さ」のほか、ソフトになっていない作品を多数用意。片渕須直が監督を務めた「この世界の片隅に」の未公開ドキュメンタリーや、空族·富田克也監督「バンコクナイツ」、新星·山戸結希監督「おとぎ話みたい」、行定勲監督「うつくしいひと」や諏訪敦彦監督初期の傑作「2/デュオ」など、ファンディング中も随時ラインナップを追加するとしている。
リターンの詳細や視聴可能作品などはプロジェクトページを参照のこと。