ニュース
Klipsch、創業者の意思を継ぐ本格スピーカー「CORNWALL IV」。約41万円
2020年5月22日 17:00
オンキヨー&パイオニアは、KlipschブランドHeritageシリーズの3Wayホーンスピーカー 「CORNWALL IV」を5月末に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は41万円前後。仕上げは、AMERICAN WALNUT、SATIN BLACK ASH、NATURAL CHERRYを用意する。
Heritageシリーズは、1959年にフルレンジスピーカーとして設計。以来、創業者ポール W.クリプシュの意志を受け継ぎ、米アーカンソー州ホープの職人の手によって作り続けられている。
Cornwallは家庭用ながら本格的なスピーカーとして位置づけられ、「CORNWALL IV」では明瞭度とディテールの改善のため、新規の中域用ドライバーと新規ミッドレンジTractrixホーンを採用。新たなポートを備えることで、明瞭度と深みのある低音の再生を実現したという。なお、秋葉原ONKYO BASEにて、緊急事態宣言が解除され次第、予約制で試聴体験会も予定している。
ミッドレンジは4.45cm径の「K-702ミッドレンジコンプレッションドライバー」。ポリイミド振動板を採用しており、細部に渡る表現性とダイナミクスさを両立したという。改良されたTractrixホーンを組み合わせ、中域のカバレージの改善とコントロールを実現する特許取得済みのMumpsテクノロジーも導入。リスニングエリア全体でより安定したサウンドを提供している。
高域には、新しいフェーズプラグを特徴とした「K-107-TIチタニウム振動板HFドライバー」を採用。2.54cm径。高域がリスニングエリア全体で非常に均一となり、より広いスイートスポットを実現するという。
低域には38.1cmの繊維複合材料コーンウーファー「K-33-E」を搭載する。筐体には新たなバスレフポートを搭載。効率的で最速の空気の流れを可能とし、ポートノイズを低減。ポートに流入する気流の乱れを低減させるフレアも、内側に設置している。
新しいネットワークにより、回路全体の電気的な劣化を最小限に低減。クラス最高級という効率と耐入力により、「よりリアルなサウンドを実現する」という。
新ステップスロープ設計を採用し、各所に高品位部材を使用。スピーカーターミナルは、バイワイヤリング、またはバイアンプ接続が可能。入力パネルには高品位なアルミ二ウムを採用。内部配線には、並外れた導電性により電気的劣化と効率損失を最小限に抑えるというケーブルを使っている。
筐体は、木目が対象になるようにデザイン。左右ペアで同じ木材から作られた板材を使用しており、各キャビネットを慎重に一致させている。各スピーカーはシリアル番号で管理され、左右の組み合わせに対し細心の注意を払っている(受注生産の商品)。
全体の再生周波数帯域は、32Hz~20kHz(+/- 4dB)。出力音圧レベルは102dB@2.83V/1m、最大出力音圧レベルは119dB。インピーダンスは8Ω。外形寸法は、64.3×39.4×96.52cm(幅×奥行き×高さ)で、重量は45.35kg。