ニュース
クリストファー・ノーラン「TENET」。米国に先駆け、欧州・アジア圏で先行公開
2020年8月6日 08:05
「ダークナイト」シリーズなどを手掛けるクリストファー・ノーラン監督の最新作「TENET テネット」。9月3日の全米公開に先駆けて、8月26日より欧州・アジア圏を皮切りに世界各国での順次公開が決定した。日本では既報の通り、9月18日に公開予定。
新型コロナウィルスの影響により、ハリウッドの大作映画が軒並み公開を延期する中、従来の公開形態を覆す今回の発表は超異例。混沌とした状況が続く世界中の劇場と、映画ファンに新たな希望を与えるノーラン監督からのメッセージとなった。本作の公開をきっかけに、今後の洋画大作の新たなスタンダードになるかもしれないと世界中から期待を寄せられているという。
ノーラン監督は「これまでで最も野心的な映画」だと公言。世界7か国を舞台にIMAXフィルムカメラなどで撮影、監督作品史上最高額となる約2億ドル以上と言われる巨額(IMDb調べ)を投じ、時間が逆行するというゲーム性をこれまで観たこともない映像表現で描かれる。
製作に携わったIMAX CEO・リチャード・ゲルフォンド氏は「映画に入り込む体験がこんなに素晴らしいものだということを忘れていました。 『TENET テネット』は本当に美しく、素晴らしい映画だと、ポストプロダクションに参加した多くのスタッ フから聞いています」とコメントを寄せている。
公式完全読本「メイキング・オブ・TENET テネット」9月18日発売
制作の舞台裏を完全網羅した、公式完全読本「メイキング・オブ・TENET テネット クリストファー・ノーランの制作現場」(著者:ジェイムズ・モトラム)が日本公開日に合わせた9月18日に発売。価格は6,000円。発売・発行は玄光社。今回フルカラー・156ページにも及ぶ膨大な中身の一部が公開された。
本作で描かれる未来へ進む者と時間を逆行する者が交錯するアクション映像がいかにして生み出されたのか、膨大なメイキング写真と共に、ノーラン監督、撮影監督・ホイテ・ヴァン・ホイテマ、美術監督・ネイサン・クローリーによる詳細な解説が掲載。さらに、人物設定に基づいた緻密な衣裳デザインや世界中のロケ地についての解説、動きを図解した設計図など、ノーラン監督の頭の中をのぞき見できるファン必携の1冊だという。