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マークオーディオ新設計ユニット付録のスピーカー自作ムック

「これならできる特選スピーカーユニット 2020年版マークオーディオ編」

音楽之友社はスピーカーユニットやエンクロージャ組み立てキットを特別付録にしたムック本を8月19日に発売した。マークオーディオ製6cmフルレンジユニット「OM-MF4」が付録の「これならできる特選スピーカーユニット 2020年版マークオーディオ編」は5,450円。そのユニットに対応するラビリンス・バスレフ型エンクロージャが付録の「これならできるスピーカー工作 2020」は5,400円。

同社で恒例となっている自作スピーカー用のユニットやエンクロージャが付録になったムック本。これまでスキャンスピーク、フォステクス、パイオニアといった有名オーディオメーカーとコラボレーションしてきた。11回目のコラボは昨年、一昨年に引き続きマークオーディオ。今回は新設計の6cm口径ユニット「OM-MF4」が付属する。

マークオーディオ製6cm口径ユニット「OM-MF4」

OM-MF4は過去2年の「OM-MF5」シリーズよりも口径が小さく、より小さなスピーカーシステムを作れるよう企画されたもの。一般的に小口径スピーカーは低音が出にくくなるが、OM-MF4では低域再生限界の目安であるfo(最低共振周波数)は100Hz以下を誇るという。小口径の特徴でもある高域の伸びも併せ持つほか、マークオーディオの設計理念「入力信号に正確に追従するドライバー」に仕上げられている。

「これならできるスピーカー工作 2020」

同時発売された「これならできるスピーカー工作 2020」は、上述のOM-MF4に対応したエンクロージャキットが付属するもの。エンクロージャはオーディオ・アクティビストの生形三郎氏の設計による「ラビリンス・バスレフ型」で、スピーカーユニットの小型化に合わせてコンパクトサイズを維持しながら、ユニットの表現力を発揮するとしている。

ラビリンス・バスレフ型のエンクロージャ

ラビリンス・バスレフ型のエンクロージャは、長いダクトが特徴。市販スピーカーでの採用例は多くないものの、「ボーカル帯域に厚みが生まれ、フルレンジスピーカーの魅力をより味わい深いもの」にするという。「誇張感のない自然な低域を得やすい」方式でもあり、コンパクトでありつつ、しっかりと伸びたローエンドを確保、「音楽ソース本来の姿を尊重した自然な音楽表現力をお楽しみいただける」とのこと。

誌面では各種グレードアップパーツや追加オーディオアクセサリーについても紹介されており、各アイテムを別途入手すれば組み上げたスピーカーを自分なりにカスタマイズすることもできる。