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ラディウス、空中配線「FLW構造ドライバ」採用の完全ワイヤレス

完全ワイヤレスイヤフォン「HP-NX500BT」

ラディウスは、ノイズを抑える独自技術「FLW構造ドライバー」を搭載した完全ワイヤレスイヤフォン「HP-NX500BT」を10月より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は18,000円前後。カラーはブラック(K)、レッド(R)、ブルー(B)をラインナップする。

写真左から、ブラック、レッド、ブルー

完全ワイヤレスイヤフォンとしては大口径となる、新開発の9.8mm径ダイナミックドライバーを搭載。

ボイスコイルのリード線を振動板に接着せず、ドライバーユニット中心の空洞から引き出し背面のPCBに接続する、独自の空中配線技術(FLW:Floating Lead Wire System)を採用しており、駆動時に振動板へ偏った負荷を与えずローリング(不自然な振幅)の発生を低減。振幅の大きな低音域のノイズを大幅に抑制することで音全体の濁りを解消し、トランジェント特性に優れ、はっきりとした音像と定位を実現したという。

更にボイスコイルには、SPCCAW(SP-銅クラッドアルミ線)を採用。通常の銅線に比べ軽量な為、振動板の高いレスポンスを実現。高音域の優れた伸びと、歯切れのよい低音域再生を可能にしたとしている。

イヤフォン部の再生周波数帯域は10Hz~45kHz。出力音圧レベルは113.5±3dB、インピーダンスは16Ω。

独自技術のFLW構造ドライバーを搭載する

BluetoothのSoCは、Qualcomm製の「QCC3020」を採用。接続の安定性を左右するチップアンテナを厳選し、コンパクトなイヤフォン筺体の限られた空間でチップアンテナ周囲の部品配置を最適化。更にアンテナの実効面積を拡大する独自のPCBパターン設計により、「アンテナ利得(アンテナから空中へ放射する電波効率)」と「電波の指向性」の向上を実現したという。

インピーダンス整合回路には、高周波特性に優れる高品質な日本製インダクタンスを採用。装着時にイヤフォンが最も吸収する電波周波数の「共振周波数」が、Bluetooth帯域の中心周波数(2.44GHz)の値に限りなく近づくよう、ファントム(疑似人体頭部模型)を用いた緻密な回路調整を行ない、信号がアンテナから基板上の主要ICへ伝達されるまでの信号ロスの程度を表す「VSWR(Voltage Standing Wave Ratio)」の特性を飛躍的に向上。楽曲再生時の音切れを低減している。

左右独立の伝送で安定したワイヤレス接続を可能にする「TrueWireless Stereo Plus(TWS Plus)」にも対応する。

Qualcomm製の「QCC3020」を採用

Bluetooth 5.0準拠。プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP/HSP、コーデックはAAC、SBCのほか、aptXをサポート。

タッチセンサーを内蔵し、直感的なリモート操作が可能。再生/停止・曲送り/曲戻し・音量UP/DOWN・受話/着信拒否/終話といった操作が行なえる。通話時のノイズキャンセリングが可能なQualcomm cVc8.0や、最大5台までのマルチペアリングに対応する。イヤフォン本体はIPX4の防滴仕様。

耳のより奥でフィットする形状の独自開発ディープマウントイヤーピースを採用。イヤーポートに設けた突起で、装着位置を2段階調節できるアジャスタブルポートも備える。

連続再生時間は、イヤフォン単体で最大5時間半。充電ケース使用時で最大27時間半の音楽再生が行なえる。充電時間は、イヤフォンが約1時間で、充電ケースが約2時間。充電ポートはUSB-C。

XS/S/M/Lサイズのイヤーピース(各1セット)、充電用USB-Cケーブルなどを付属する。