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リボン振動板のモニターヘッドフォン「SR1a」一般販売

「SR1a」

エミライは、これまでmakuakeでのみ販売してきたRAAL Requisiteのリボン振動板採用開放型ヘッドフォン「SR1a」の一般販売を開始する。発売日は10月9日で価格はオープンプライス、店頭予想価格は420,000円前後。

米国のプロ用音響機器メーカーであるrequisite AUDIO ENGINEERINGと、セルビアの高級リボン振動板メーカーとして定評のあるRAALとのコラボプロジェクト、RAAL-requisiteが生み出したモニターヘッドフォン。リボン振動板を全面駆動させることで「アーティストがスタジオで聴いていた音を家庭で再現」できるという。

独自開発のTrue-Ribbon振動板を搭載。密閉されたチェンバーベースを必要とせず、全帯域に渡って「本来あるべき音場を形成する」ため、前面と背面の両方がオープンエアバッフル構造となっている。再生周波数帯域は33Hz~30kHz。出力音圧レベルは111dB(最大)。

本体は耳の周囲を塞がないデザインになっているため、従来のヘッドフォンでは回避できなかったハウジングの反射による音響効果やフィルタリング効果を受けず、「自然な音場」を再現したとのこと。

ただし、SR1aの振動板は通常のヘッドフォンとは異なる原理で動作するため、オーディオプレーヤーやヘッドフォン用アンプのステレオミニ端子は使用できず、スピーカー駆動用のアンプが必要。

また、リボン振動板はインピーダンスが0.2Ωと低く、アンプに直接接続すると、アンプが破損する可能性がある。そのため、SR1aを使用する際は付属の「Ribbon/Amplifier Interface」を介する必要がある。このインターフェースを経由するとSR1aは6Ωのインピーダンスを持つスピーカーと同じように振る舞うという。

SR1aのバッフル部はカーボンファイバー製、ヘッドバンドはステンレス+ラムスキンレザー。重さは435g。専用インターフェースのほか、ヘッドフォンケーブル、スピーカーケーブル、ペリカンケースが付属する。