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パナソニック岡山工場が'21年閉鎖。業務用AV機器のモノづくりを北門真に統合

パナソニックは1日、業務用AV機器事業強化の一環として、コネクティッドソリューションズ社メディアエンターテインメント事業部が担当する業務用AV機器のモノづくり機能を北門真拠点等に移管・統合すると発表した。関連部門との連携を強化し、開発・生産・販売の一体運営による事業強化を図る。これに伴い、業務用AV機器の主力工場である岡山工場を'21年9月末日を目処に閉鎖する。

カメラレコーダーやスタジオカメラ、インテグレーテッドカメラといったカメラ商品群に加え、複雑な映像切り替えに対応するライブスイッチャーなど、同社の業務用AV機器は、放送局など高度な運用を求められる厳しい現場で培ってきた製品力、技術力で業界において高い評価を得てきた。

一方で「顧客と市場のニーズは従来の商品性能・価格に加え、課題解決力まで求められるものに変化し、開発・製造・販売連携によるスピーディーな対応が必要となってきた」とし、事業運営・体制もその変化に対応していく必要があると判断。

開発力強化と生産の効率化、高度化を目的として、業務用AV機器のモノづくり機能を、メディアエンターテインメント事業部の開発、販売の中心である北門真拠点を含む他の拠点に移管、統合し、開発・生産・販売の一体運営を図ることにしたという。

これに伴い、業務用AV機器の主力工場である岡山工場は2021年9月末日を目処に閉鎖する。

同工場は、1973年に松下電器産業(現パナソニック)ビデオ事業部の据置きVTRの製造工場として設立以来、ビデオカメラの生産やデジタルカメラの生産も開始。その後、2012年に業務用AV機器、ブルーレイディスクレコーダー生産を門真地区より移転。2016年には、業務用AV機器を中心としたBtoB製品の製造工場へとシフトし、キーデバイスから製品までの一貫生産を行なってきた。

同工場の従業員については、北門真拠点他への異動を基本に雇用維持を前提として、今後、労使で協議していくという。

同社は「引き続き、強いモノづくりを競争力の源泉として、尖ったハードウエアに加え、ソフトウエアや運用、サービスなどを組み合わせて、多様なお客様の現場の課題を解決していく『現場プロセスイノベーション』のビジョンの下、企業改革に取り組み、継続して社会にお役立ちできるサスティナブルな事業体を目指してまいります」としている。