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オリンパス「E-M1X」機能追加。4K 12bit RAW出力や鳥認識AFなど

新ファームウェアでATOMOS製「NINJA V」への動画RAW出力に対応する

オリンパスは、ミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M1X」用の最新ファームウェアVer.2.0を12月3日に公開する。ATOMOS製HDRモニター/レコーダー「NINJA V」への動画RAWデータ出力が可能になるほか、動画手ぶれ補正の安定性向上、ディープラーニング技術を用いて開発された「インテリジェント被写体認識AF」に「鳥認識」の追加などが行なわれる。

「NINJA V」への動画RAW出力は、9月に対応ファームウェアの開発が告知されていたもの。「E-M1X」ファームウェアVer.2.0では、撮影した4K 30p/25/24p、Cinema4K 24P動画を、ATOMOSの「NINJA V」へ12bit RAWデータ/ProRes RAW形式で出力できる。

これにより、プロの映像制作で求められる撮影後のカラーグレーディングや露出補正など、高度なポストプロダクションに対応するとのこと。なお、利用には「NINJA V」側のファームウェアアップデートも必要となる。

動画撮影時の手ぶれ補正制御も見直され、パンニングした際でも、ぶれが少なく、より自然な映像を記録できるように調整される。

「鳥認識」機能も追加

また、AI技術のひとつであるディープラーニングを用いた「インテリジェント被写体認識AF」に「鳥認識」が追加され、小型から大型まで多種多様な鳥の認識が可能となる。撮影時は被写体である鳥の瞳に優先してピントを合わせ、瞳が検出できない場合でも、頭部または全身を検出して追尾するという。

同機能は、撮影者と被写体の間に草木などの障害物があるような場面でも効果を発揮し、検出した被写体にピントを合わせ続けるため、「撮影者はフレーミングに集中できます」としている。

野鳥撮影で好評という「プロキャプチャーモード」利用時や、超望遠撮影時も、AFカバーエリア全域で「鳥認識」を利用できるとのこと。

そのほか、深度合成対応レンズに「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」が追加されるほか、MF時に素早くフォーカスの移動方向や位置の目安を掴める指標表示の追加などが行なわれる。

同日には「E-M1 Mark III」と「E-M1 MarkII」、「E-M5 Mark III」にも最新ファームウェアが提供され、「E-M1 Mark III」も動画RAWデータ出力に対応。それ以外の機種では、深度合成対応レンズの追加と、動画手ぶれ補正の安定性向上が図られる。