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「手持ちハイレゾショット」実現、4K動画も撮れるオリンパス「OM-D E-M1X」
2019年1月24日 16:33
オリンパスは、マイクロフォーサーズマウントのミラーレス一眼カメラのプロフェッショナルモデル「OM-D E-M1X」を2月22日に発売する。価格はオープンプライスで、ボディの店頭予想価格は34万円前後。
縦位置グリップ一体構造とすることで、安定したホールディング性、高い操作性を実現。現行機「OM-D E-M1 Mark II」と並ぶOM-Dシリーズのプロフェッショナルモデルと位置づけられ、手ぶれ補正は約7.5段分に強化、“世界最高の補正能力”を謳う。夜間や室内での手持ち撮影時の画質も向上。「スポーツや動物など高い機動性が必要な撮影シーンに特に威力を発揮する」という。
4/3型のLive MOSセンサーを搭載。有効約2,037万画素で、防塵用のスーパーソニックウェーブフィルターも搭載。画像処理エンジンの「TruePic VIII」を2基搭載しているのが特徴で、起動時間やスリープ復帰時間の短縮、2基備えたSDカードスロットのどちらも、高速なUHS-IIに対応するなど高速レスポンスを追求。
センサーをずらしながら8回撮影し、自動合成して高解像度な撮影を行なう「三脚ハイレゾショット」を引き続き搭載しているが、新たに、風景写真家から要望が多かったという「手持ちハイレゾショット」を新搭載。高解像画像を手持ちで撮影できるため、移動の多い山岳風景や三脚が使えない場所での高精細撮影に有効だという。なお、三脚時は最高80Mだが、手持ちでは50Mまでとなる。
「OM-D E-M1 Mark II」で定評ある121点オールクロス像面位相差AFセンサーを採用。像面位相差AFの特長として、ライブビュー画像だけではなく、撮影した画像からもAF情報を活用。不規則に動く被写体や被写体の速度変化に素早く追従できるという。AF低輝度限界はF1.2レンズ装着時で-6.0EV(ISO 100相当)を実現。暗いシーンや低コントラストの被写体も高精度にフォーカシングできるとする。
2,037万のフル画素、RAW記録で、秒間60コマの高速連写が可能。AF/AEが追従した連写では、秒間最高約18コマを実現。シャッターレリーズ時から最大35コマ分さかのぼって記録できる「プロキャプチャーモード」は、撮影時にブラックアウト(像消失)がなく、フル画素となる20Mの高画素で記録、さらにRAWモードでの撮影にも対応する。
動画撮影もサポート。4,096×2,160(C4K)/24p/IPB(約237Mbps)、3,840×2,160(4K)/30p､25p､24p/IPB(約102Mbps)での撮影が可能。動画の記録時間制限は約29分。方式はMOV(MPEG-4 AVC/H.264)。タイムラプス動画や、フルHD/120fpsの撮影にも対応。HDMIからの出力を、外部レコーダーで録画する事もできる。
強力な5軸手ぶれ補正と電子手ぶれ補正を搭載。これを使い、「高品位な4K、シネマ4K動画の手持ち撮影が可能」という。手ぶれ補正強度は撮影者の姿勢や動きに応じて3段階から選択可能。暗部からハイライトまで黒つぶれ、白とびすることなく撮影し、カラーグレーディングで自由度の高い映像表現ができる「OM-Log400」撮影にも対応する。
ビューファインダーは光学系を新設計し、業界トップクラスというファインダー倍率0.83倍(35mm判換算)を実現。非球面レンズや屈折率の高いガラスを使った4枚構成で、歪がなく四隅までクリアに表示できるという。「OM-D E-M1 Mark II」と同様、120fps(プログレッシブ方式)の高速フレームレートで、表示タイムラグは0.005秒。
IPX1よりも厳しい基準の社内防滴試験を実施。「プロ写真家が出会うであろう過酷な環境でも撮影できるように開発された」という。リモートケーブルやマイク、ヘッドフォン端子にケーブルが接続された状態でも防塵・防滴・耐低温(-10度)を実現。
30,000回/秒以上振動させてゴミやホコリを除去するSSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)には、新コーティングを採用。従来に比べてゴミやホコリが写真に映り込む可能性を1/10に低減。炎天下での動画撮影や連写撮影といった高負荷時の温度上昇による機能制限を抑制する放熱構造、シャッターライフ40万回など、高い堅牢性・信頼性を実現した。
E-M1 Mark IIから採用されたリチウムイオンバッテリー「BLH-1」を2つ挿入できるカートリッジタイプの装てんシステムを採用した。外形寸法は144.4×75.4×146.8mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで849g、バッテリ2個やメモリーカード2枚などを含めると約997g。