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押井守と森本晃司が初タッグ。ケンウッドの完全ワイヤレスプロモ動画
2020年12月7日 12:30
JVCケンウッドは、ケンウッドブランドより発売する完全ワイヤレスイヤフォン型の音声アシスタント搭載スマートヘッドセット「WS-A1」「WS-A1G」のプロモーション動画として、押井守監督と森本晃司監督が初めてタッグを組んで制作した短編アニメーション作品「CONNECTED...」を、ケンウッド公式WebサイトおよびYouTubeで公開した。
「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」をはじめ数々の作品を制作したアニメ界の巨匠・押井守監督と、アニメ映画「AKIRA」の作画監督補佐などを務め、「GLAY」「宇多田ヒカル」などのミュージックビデオで活躍中の森本晃司監督が初めてタッグを組んで制作された約2分間の短編アニメ作品。
架空の未来都市を舞台に、“耳に装着するスマートデバイス”をコンセプトとするケンウッドのスマートヘッドセットを通して「“つながる”ことで広がる未来」を表現したとしている。
また12月7日から13日まで、東急田園都市線渋谷駅の改札外コンコースにて、本作品のキービジュアルを使用した屋外広告を設置する。
「WS-A1」「WS-A1G」の早期購入者には特典として、キービジュアルや制作過程で書き起こされたシーンを使用した押井監督と森本監督のサイン付き(レプリカ)ポストカードがプレゼントされる。製品の詳細は別記事を参照のこと。
短編アニメ「CONNECTED...」 ストーリー
舞台は、架空の未来都市。主人公の女子高生が音声アシスタントを搭載したスマートヘッドセットを装着し、その多彩な機能を使って生活することが一般化した日常を表現している。女子高生はUFOに引き寄せられて未知の生命体と遭遇し、不安ながらもその生命体との交信を経て、どんなものとも“つながる”ことのできる今を喜ぶ姿が描かれている。
制作エピソード プロデューサー・竹内宏彰インタビュー
Q:押井監督とはこれまでもお仕事をされた経験があったのでしょうか。
A:押井守監督とは、2011年の実写映画『アヴァロン』の宣伝でハリウッドでの特別上映会を実施させていただいた頃からのお付き合いでしたが、実はアニメ作品は本作が初めてになります。
Q:今回の押井監督、森本監督のコラボレーションにはどのような経緯があったのでしょうか。
A:2019年の秋に押井監督から、直接「森本(晃司監督)でやれないかな?」との打診を受けました。最初は何かの冗談かと思いましたが、「押井守原案・総監督、森本晃司監督・デザイン」という作品は個人的にもぜひ見てみたい! との思いから本作のプロデュースを引き受けました。とはいえ、ただでさえ制作作業が遅いことで有名な(笑)、森本監督にアニメーションの主要工程を託すということは非常にリスキーであり、さらにコロナ禍における制作のロックダウン状況も追い打ちをかけてプロジェクトは幾度となく頓挫しかけました。
Q:コロナ禍での制作だったとは思いますが、苦労したことはありますか。
A:制作にかかった約半年間、新型コロナによる外出自粛の影響で、押井監督と森本監督は直接会うことなく作品は完成し、全工程のおよそ90%をリモート制作で実施しました。演出確認のミーティングをはじめ、作品制作の中心となるアニメ制作、CG制作、美術制作などにあたり、スタッフがリモート環境に柔軟に対応してデジタル化を駆使したことにより、予定通り完成することができました。新しいアニメーション制作の可能性を体験できる素晴らしいプロジェクトになったことを制作全スタッフに感謝したいと思います。
押井守 コメント
一緒に仕事して以来、森本(監督)の作品はずっと見てきているので、また一緒に組んで仕事ができて楽しかったです。新しいデバイスの魅力を伝えるのにふさわしい作品になったので、楽しんで見てもらえたら嬉しいです。
森本晃司 コメント
ずっと描きたいと思っていた「エイリアンとの交信」をテーマに今回描くことが叶いました。エイリアンとの出会いで人々がどのようになるか?お楽しみください。また、押井さんとは久々のお仕事だったので楽しみながら制作しました。皆さんにも楽しんでもらえれば幸いです。