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マランツ、10万円前半のピュアオーディオ。HDMI、BT、フォノイコ内蔵アンプ「MODEL 70」。CD専用「CD 70」
2026年7月16日 09:00
マランツは、薄型筐体で10万円台前半のエントリー「70シリーズ」として、HDMI ARCやBluetooth送受信も可能なプリメインアンプ「MODEL 70」と、CDプレーヤー「CD 70」を8月28日に発売する。価格はMODEL 70が143,000円、CD 70が110,000円。カラーはどちらもシルバーゴールド。
エントリーモデルとして「これで十分ではなく、“これが最高”」をコンセプトとした2モデル。どちらも10万円台前半だが、ハイエンドの10シリーズで培った設計スキルや、チューニング技術なども投入されている。
また、特にプリメインアンプのMODEL 70では、機能がシンプルになりがちなエントリーモデルにおいて、「良い音を維持しながら、今のライフスタイルに即した機能を持たせた」とし、HDMI ARCによるテレビとの連携や、Bluetooth送受信、MM対応のフォノイコライザーを内蔵するといった豊富な機能も特徴。
なお、薄型筐体の2chアンプとしては「STEREO 70s」や「NR1200」も存在するが、それらがHDMIセレクター機能やネットワーク再生機能を備えているのに対し、MODEL 70は搭載していない。その代わりに、電源部に高価なトロイダルトランスを採用するなど、よりピュアな2chアンプとしてのクオリティを追求したのがMODEL 70となる。
MODEL 70
AB級アナログ方式のアンプ。パワーアンプ部分には、マランツのHi-Fiアンプの特徴である、オリジナルの高速アンプモジュール「HDAM-SA3」の最新型を採用したフルディスクリート構成の電流帰還型増幅回路を採用。ハイスピードでSN比が高く、低歪率という特徴を備えている。
HDAM-SA3回路の初段の電流源を、抵抗から定電流回路に変更しており、電源ラインの変動による音質への影響や、ハムノイズの流入を大幅に低減。明瞭度を高めた。
さらに、ヒートシンクを大型化することで冷却効率も高め、急速な温度変化を抑制。動作安定性を向上させた。
瞬時電流供給能力にもこだわって開発。パワーアンプの直近に、ブロックコンデンサーや整流回路、平滑回路をレイアウトし、高効率な電源配線を行なう「ショート・パワーライン・レイアウト」を採用。大電流ラインを最短距離で結べるほか、左右チャンネルを対称に配置することで、瞬発力と優れた空間表現力を両立した。
さらに、パワーアンプ出力から、基板パターンを使うのではなく、ケーブルによって出力リレーにジャンプして接続することで経路を最短化した。
ドライブ能力を左右するパワートランジスタには、上位機「MODEL 60n」と同じ大容量のパワートランジスタを採用。パワーアンプ直近に整流/平滑回路をレイアウトしたことと相まって、 瞬時電流供給能力は上位モデルのMODEL 60nと同等の36.8Aを実現している。
クリーンな電流を安定的に供給するため、瞬間的な大電流の要求にも耐えられるようにシールドケース付きの大容量トロイダルトランスを搭載。ノイズ対策として、磁束漏れを抑える珪素鋼板シールドとシールドケースによる2重シールドを施した。
平滑回路にはMODEL 70専用にサプライヤーとチューニングを重ねて開発された15,000μF/63Vのカスタムブロックコンデンサーを採用。様々な箔、電解紙、電解液の組み合わせをテストして厳選。大容量とすることで、大電流、低周波の通過時に発生する電圧降下を抑え、高速かつ安定した電源供給能力を実現した。
チャンネル間のクロストークとギャングエラーを最小化するために、高精度の電子ボリュームを採用。機械式ボリュームでは構造上避けられない左右チャンネル間のクロストークや音量差が生じないため、空間表現力を大きく向上できるという。
加速度検出システムにより、ゆっくり回すと小さなステップで高精度に、速く回すと素早く音量を調節できる。可変抵抗体を使用していないため、ボリュームパーツの経年劣化に伴う音質の変化もない。
電子ボリュームは基板の裏側に配置。入力のすぐ近くに電子ボリュームを配置し、そこからパワーアンプへと流れる回路構成になっており、アナログボリュームを使った場合と比較して、約30cmの信号経路の短縮を実現。入力端子からパワーアンプまでの経路を最短化することでSN比を8dB向上させ、より鮮度の高いサウンドを実現した。
パワーアンプとは別に、プリアンプ、フォノイコライザー、デジタル回路、リレー用電源にそれぞれ専用の整流、平滑、レギュレーター回路を用意し、相互干渉を排除している。
MODEL 50やMODEL 60nでも採用されているマランツ専用のカスタム電解コンデンサーや、新開発カスタムコンデンサー、新採用の低インピーダンスコンデンサーなども投入。徹底した音質チューニングを実施した。
プリアンプ回路やデジタルオーディオ回路には、厳選された導電性高分子コンデンサー、ハイブリッドコンデンサー、低インピーダンス電解コンデンサー、チップ型薄膜抵抗、リード型金属皮膜抵抗、オーディオグレードのカーボン抵抗など、リスニングテストによって厳選した高音質パーツを投入した。
MM型のカートリッジに対応するフォノイコライザーも搭載。独立した基板にレイアウトすることで繊細な音声信号の純度を損なうことなく増幅・伝送。MOS-FET入力回路を採用することで入力のカップリングコンデンサーを排除し、信号の純度を高めた。
音質対策として、サウンドマスターがリスニングテストを繰り返して厳選したカスタム電解コンデンサー、高音質フィルムコンデンサー、金属皮膜抵抗などの高音質パーツも使っている。
ARCに対応するHDMI端子を1系統装備。192kHz/24bitまでのリニアPCM(2ch)の入力が可能で、テレビ放送や動画配信サービス、Blu-rayなどの音声をHi-Fiクオリティで楽しめる。
HDMI CECにも対応。テレビと電源ON/OFFを連動させたり、テレビのリモコンでMODEL 70の音量を調整できる。なお、HDMIのアイソレーターは搭載していない。
Bluetoothの送受信も可能。受信時のコーデックはaptX Adaptive、aptX HD、aptX、AAC、SBCをサポートし、ワイヤレスでも有線接続に匹敵する高音質な再生が可能という。
Bluetooth送信も可能。再生中の音声をBluetoothヘッドフォンなどで聴ける。コーデックは、aptX Adaptive、aptX HD、aptX、SBCをサポートする。
デジタルオーディオ回路、電源回路などから発生するノイズによる音声信号への干渉を最小限に抑えると同時に、外来のノイズによる影響を防止するために入念なノイズ対策も実施した。
デジタルオーディオ基板、D/A変換回路はメイン基板から独立した専用基板に配置し、スチール製のシールドによって相互干渉および外来ノイズの影響を排除。電源回路とオーディオ回路の物理的な距離を大きく取り、その間にシールドとして機能するヒートシンクを配置することで、電源回路から発生するノイズや漏洩磁束によるオーディオ信号への影響を遮断している。
基板やシャーシを固定するビスやワッシャーの種類を使用する箇所に応じて変更してグラウンドインピーダンスを最適化するなど、これまでに積み重ねてきた様々なノウハウを用いて音質をまとめ上げた。
スピーカー出力および音声入出力端子には金メッキ処理を施した。定格出力は65W+65W(4Ω)、50W+50W(8Ω)。音声入力端子はRCAアンバランス×3、PHONO(MM)×1、HDMI(ARC)×1、同軸デジタル×1、光デジタル×1。音声出力端子は2.1chプリアウト×1、ヘッドフォン×1。
消費電力は150W、待機電力は0.3W、最大外形寸法は442×375×109mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は7.9kg。
CD 70
内部写真を見るとわかるように、電源基板、デジタル基板、DAC/オーディオ基板、ヘッドフォン基板がそれぞれ独立しており、レイアウトを最適化しているのが特徴。
DACチップは、サウンドマスターによるリスニングテストを繰り返して厳選された最新世代の32bit対応の電流出力型DACであるESSの「ES9020Q」を採用。電流出力タイプであるため、外付けのI/V(電流/電圧)変換回路が必要となるが、その部分で独自のサウンドチューニングが可能。
新採用のコンデンサーや精密メルフ抵抗、薄膜抵抗などの高品位なパーツを用いて周辺回路の全面的なチューニングを行ない、音質を最適化した。I/V変換回路とローパスフィルター、出力バッファー回路はマランツ独自のHDAMおよびHDAM-SA2を使用したディスクリート回路で構成している。
クロック回路には、3系統の超低位相ノイズ水晶発振器を搭載。超低位相ノイズクロックを用いることで、ジッターによる音質への悪影響を排除し、明瞭な定位と見通しの良い空間表現を実現。CD専用の16.9344MHz(44.1kHz)、USB入力用の22MHz(44.1kHz系)、24MHz(48kHz系)を再生するソースに合わせて最適なクロックに切り替えられる。クロックの伝送経路の抵抗には、高精度のメルフ型金属皮膜抵抗を採用した。
デジタルフィルター切り替え機能を搭載。CDやPCM系のファイルを再生する際に、好みに合わせて2種類の特性を切り替えられる。
DAC以降のアナログステージには、上位モデルと同様にオペアンプを使わず、マランツ独自の高速アンプモジュールHDAM、HDAM-SA2を用いたフルディスクリート回路を採用。ハイスピードで情報量豊かなサウンドを実現した。
使用パーツについてもマランツ専用のカスタム電解コンデンサーを始め、サウンドマスターが選び抜いた高品質なオーディオグレードの電解コンデンサーやフィルムコンデンサー、金属皮膜抵抗などを投入。「クラスを超えたパフォーマンスを実現した」という。
CD用DSP、サーボ、マイコン、メモリー、デジタル出力回路などを搭載するデジタル基板には、低インピーダンス電解コンデンサーや導電性高分子コンデンサー、チップ型薄膜抵抗、マランツカスタム電解コンデンサーなどを搭載している。
左右チャンネル間のクロストークやレベル差を抑えるために、左右チャンネルのアナログ出力回路をシンメトリーにレイアウト。等長、平行配置を徹底し、チャンネルセパレーション、空間表現力を高めた。
アナログオーディオ回路、デジタル回路、モーター電源、ディスプレイ電源、スタンバイ電源それぞれに独立した整流回路、平滑回路、レギュレーター回路を設けることで回路間の相互干渉を排除している。
アナログ回路電源用のブロックコンデンサーは、開発過程で幾度も試作と試聴を繰り返し、大容量2,200μFのカスタム・ブロックコンデンサーを2つ使用している。
自社開発のオーディオ専用CDドライブを搭載。オーディオCDに加え、CD-R/CD-RWに記録したMP3、WMAファイルの再生も可能。前面にはUSB-A入力も備え、USBメモリーやUSB HDDに保存した音楽ファイルの再生も可能。DSD 5.6MHz、PCM 192kHz/24bitまで再生できる。
ヘッドフォンアンプにもこだわっており、HDAM-SA2を出力バッファーと高音質オペアンプを組み合わせたヘッドフォンアンプを搭載。アナログ出力回路と同様に、マランツカスタムのコンデンサーやオーディオグレードコンデンサー、金属皮膜抵抗を用いており、情報量が豊かで鮮度の高いサウンドを実現したという。3段階のゲイン切り替え機能も備えている。
ヘッドフォンを接続していない時にはヘッドフォンアンプの電源が自動的にオフになり、他の回路への干渉を抑制する。
背面にはL/R独立タイプのアナログRCA出力端子を搭載。回路の出力を引き回さず、そのまま出力させており、余裕のある間隔で配置。これにより、音質の低下を防ぎつつ、大型のRCAプラグを使用したケーブルも着脱しやすくなっている。アナログ出力端子と、同軸デジタル出力端子には経年変化や信号の劣化を防止する金メッキ加工を施している。
出力端子はアナログアンバランス×1、同軸デジタル×1、光デジタル×1、ヘッドフォン×1。消費電力は32W、待機電力は0.3W。最大外形寸法は442×351×109mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.5kg。





































