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SFORZATOのエントリーブランドLeap Frog Audio、20万円を切るUSB DAC

USB DAC「DAC-01」。写真はプロトタイプ。実際の製品ではフロントパネル左ボタンの下に Select 右ボタンの下に『Phase』の文字が入る

ハイエンドネットワークプレーヤーやUSB DACを手掛けるSFORZATOは、新たにエントリーモデルのブランド「Leap Frog Audio」を開始。第一弾製品のUSB DAC「DAC-01」発売に向けて、GREEN FUNDINGにおいてクラウドファンディングを4日スタートさせた。通常価格は198,000円だが、10台限定で149,800円などの支援プランを用意。目標金額は450万円で、4月末まで受け付ける。

ハイエンドUSB-DACは高価格だが、「少しでも多くの方に高品質の製品をお使いいただけるよう、性能を落とさず、コストを抑えて作りたい」という思いを込めて作った新しいブランドがLeap Frog Audioだという。DAC-01にはMQA対応、非対応の2バリエーションがあり、定価(参考)はMQA非対応モデルが198,000円、MQA対応モデルが227,700円。

開発にあたっては、音質に大きく関わるマテリアルは上位機種と同等のものを採用。DACチップはESSの「ES9038PRO」で、USB入力は最大PCM 768kHz、DSD 22.5MHzまでの再生が可能。

DAC内部のデジタルPLLによる非同期動作は使わず、同期モードで使用。にじみのない繊細な空間表現や音像の定位が得られるという。出力はオペアンプやバッファーアンプを使用しない、無帰還ディスクリート回路で構成する。

Appleのコンピューター、DELA、fidata、soundgenicなどのミュージック・サーバーとの接続にはドライバーは必要ない。Windows用には、SFORZATOのWebサイトから専用ASIOドライバーをダウンロードできる。

電源はデジタル回路用、アナログ+電源用、アナログ-電源用の3個のスイッチング・モード・パワー・サプライを搭載。リニアレギュレータと組み合わせたハイブリッド電源で、「ボディサイズからは想像できない、馬力と切れのある低音の再現、瞬発力のあるハイスピードサウンドを提供する」という。

音質にこだわった部品選定も特徴で、パナソニックのOSコンデンサーと、WIMAのフィルムコンデンサーを採用。抵抗にはPRPオーディオ用0.1%精度金属皮膜抵抗を使用。これらはSFORZATO上位モデルに使用しているものと同じものとなる。

写真はプロトタイプ。電源の入力コネクタがメガネタイプだが、製品では通常の3端子タイプに変更の可能性がある

USB入力は2系統備え、1つはPC、もう1つはミュージック・サーバーに接続すると、機材の裏側の配線を変える事なく使用できる。同軸と光デジタル入力も装備。出力はRCAアンバランスとXLRバランスの2系統。

基板には6層基板を使用、表裏の表面を広くグランドプレーンとすることで、デジタル信号は内層で配線。強力なシールド効果によりノイズを抑えている。分厚いフロントパネルと、放熱効果に優れたヒートシンク形状のアルミ筐体を採用する。

Leap Frog Audio DAC-01