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世界初、イヤフォン振動板にピュアボロン搭載「ME5-BORON」
2021年4月2日 17:01
北日本音響は、世界で初めてイヤフォン用振動板に音速1万メートルを超えるピュアボロン(B4C)を搭載した「ME5-BORON」を、クラウドファンディングサイト「グリーンファンディング」にて販売開始した。通常価格は36,900円で、早期割引24%オフの28,000円などのプランを用意する。プロジェクト期間は6月10日まで。目標金額は80万円だが、すでに支援総額は350万円を越えている(4月2日現在)。
高解像度とハイスピードな音質を両立したことを特徴としており、本格的なオーディオ機器として真摯な音楽ファンに向けたイヤフォンとしている。敢えてワイヤードケーブルを採用し「高純度単結晶無酸素銅銀コーティングのケーブル」を標準装備。アコースティック楽器の質感を余すところなく伝えられるという。
イヤフォン用振動板では世界初となるピュアボロンを採用。振動板の開発には、元ダイヤトーン技術者が参画し、独自のボロン開発が可能な美濃窯業とMotherAudioも共同で開発したとしている。
理想の振動板は、高音速と内部損失の両立といわれており、この二律背反的関係の両立ができている数少ない材料の1つがピュアボロンだという。今回、世界で初めてピュアボロン(B4C)振動板をイヤフォンへ採用するにあたり、均質な組織を有するB4C振動板を搭載するために新常圧セラミック製法を採用。音速12,500メートルを実現したとする。
ボロン振動板では、全帯域を再現することで低音から高音まで音質変化のない素直な音質を誇るため、長時間、聴いていても聴き疲れないという。
なお、音速10,000メートルを超す振動板の材料は、ダイヤモンド、ピュアベリリウム、ピュアボロンの3種類で、ダイヤモンドは高音用のスピーカーに採用例があるのみで、ピュアベリリウムがイヤフォンで採用された例では、20万円近いハイエンド機種の搭載しかないとしている。
シェルには真鍮削り出しを採用。ダイヤフラムを強力にグリップし、ピュアボロン振動板の性能を最大限に引き出すことに成功したとしている。シェル表面処理はニッケルグロッシーコートを施している。
再生周波数帯域は5Hz~20kHz。感度は105dB/mW。インピーダンスは16Ω。重量は6.8g。イヤーピース(S/M/L)、キャリングケースなどが付属する。