ニュース

桑田佳祐監督「稲村ジェーン」初BD化。ダイハツ“ミゼット”付限定版も

1990年に公開された、桑田佳祐監督の映画「稲村ジェーン」が、デジタル・リマスター版で初Blu-ray/DVD化される。発売は6月25日。映画に登場するダイハツ“ミゼット”のミニチュアモデルが付いた完全生産限定版と、通常版の2タイプを用意。限定版BD(品番:ASBDP1250)は11,000円で、通常版BD(品番:ASBD1251)は7,700円。発売・販売はアミューズ。

桑田佳祐が監督・音楽を担当した映画「稲村ジェーン」は、1990年当時、ミュージシャンが監督を務めるという他に類をみない挑戦的な作品であったにも関わらず、同年公開の日本映画で5本の指に入る350万人の動員を記録。さらに映画に合わせ、10数曲の新曲が書き下ろされ、主題歌である「真夏の果実」、挿入歌の「希望の轍」など、数々の名曲を生み出した。

出演は、加勢大周、金山一彦、的場浩司、清水美砂など。脚本は康珍化。

桑田佳祐 監督映画『稲村ジェーン』Blu-ray&DVD 2021.6.25リリース決定!
1/50スケールミニチュアモデルのダイハツ“ミゼット”(稲村ジェーン オリジナルカラーver.)

1991年にVHS、レーザーディスクで発売されて以降、テレビやインターネット等の放送や配信、映画館での上映機会もほとんどなく、現在はほぼ視聴不可能となっていた作品を、今回初めてBD/DVD化して発売する。本編映像は、当時のテープをデジタル・リマスタリングしている。

完全生産限定版には、全長約55cm、1/50スケールミニチュアモデルのダイハツ“ミゼット”(稲村ジェーン オリジナルカラーver.)ほか、スペシャルフォトブックなどを同梱。パッケージは三方背BOX・デジパック仕様。限定版・通常版ともに、特典DVDを付属した2枚組となる。

桑田佳祐 コメント

今から約30年前。まだまだひよっこの私が監督のみならず、欲張って主題歌や音楽もやってしまったという、若気の至りの極致ともいえる作品。そんな「稲村ジェーン」が今更ながら作品化されるとのこと。うれしくもあり、同時に恥ずかしい気持ちもいっぱいです。

あのとき映画を作らせて頂いたこと、そして同時に並行して音楽も作ったことなどは、我が人生を振り返っても本当に大きな経験であり、大切な財産となりました。計り知れないほど沢山のものを習得出来ましたし、その後の私にとって大いなる糧になりました。あの時関わっていただいた皆さんには、ただただ、感謝の想いで一杯です。本当に、ありがとうございました!!

映画そのものの出来? これは全て監督であるアタシの責任であります(汗)!! どうか大目に見てやってください。

「暑かったけどヨゥ、短かったよナァ、夏。」
そんなふうに感じられる季節が、どうか今年は皆様のもとにやってきますように!!

桑田佳祐

あらすじ

いつも、なにか、ものたりなかった。若者たちはいつの時代も退屈な日常の中で生きている。

夏の終わりのある朝、ロングボードをミゼットに積んでヒロシ(加勢大周)が稲村ヶ崎に帰ってきた。ヒロシを待ち受けていたのは、伊勢佐木町のチンピラ、カッチャン(的場浩司)。ボスの骨董壺を横流ししたラテン・バンドのリーダー、マサシ(金山一彦)を追っていると言う。そんな所へ、横須賀の波子(清水美砂)という飛び切りイイ女が現れる。

奔放で情熱的な小さな台風、波子を中心にヒロシ、マサシ、カッチャンに奇妙な友情が生まれ始めた頃、稲村ヶ崎に台風が近づいていた。