ニュース
フジテレビ、海外バイヤー向けにAmazonのように番組を購入できるシステム
2021年5月18日 11:51
フジテレビジョンは5月17日、世界のコンテンツバイヤーに向けてネット上で番組販売が可能となるECシステムを「JET(Japan Entertainment TV programs market)」と名付け、運用を開始した。
「AmazonやZOZOTOWNで気軽に商品をチェックして購入できるように、世界中のバイヤーの皆様が自由にアクセスしてフジテレビの番組を購入できる」よう開発されたもの。従来の海外ビジネスの場合、売り手はコンテンツを買ってくれる海外バイヤーとメールで連絡を取りながら、番組の購入から素材の受け渡し、領収書の発行といった作業を手作業で行なっていた。
JETを利用すると、世界中のバイヤーはシステムに会員登録後、他のECサイトで商品を下見して買うかのように、簡単に番組を購入することが可能になる。フジテレビが販売するコンテンツのトレーラーも自由に下見でき、領収書の発行などもシステム内で完結する。言語は英語、中国語(簡体字)を標準装備。日本語にも対応する。
海外向けに販売している番組は、全話放送が終了した「監察医 朝顔」「ルパンの娘」を筆頭に「教場」や「コンフィデンスマンJP」、かつてアジアで大ブームを起こした「東京ラブストーリー」や「ロングバケーション」など。バイヤーは、これらの作品をドラマのジャンルや脚本家、監督といったキーワードから検索できる。
JETのシステムはグループ会社のフジゲームスとともに開発。過去に閲覧・契約した作品をもとに、おすすめ作品や関連作品をAIで自動レコメンドする機能拡張も予定されている。
今後は2021年秋を目標に「セラーとして登録できる機能」を追加し、日本のほかのテレビ局やアニメ会社、制作会社など、さまざまなコンテンツホルダーがJETを使って、世界中のバイヤーに向けて、自らのコンテンツをセールスできるようにし、「映像コンテンツの総合ビジネス・プラットフォーム」として運営していく予定。