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水素エンジンカーが走る「富士24時間レース」YouTube配信

「S耐TV」で「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」が生配信される
(C)Super Taikyu Organization

5月22~23日に決勝レースが行なわれる自動車レース「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」が、シリーズの公式YouTubeチャンネル「S耐TV」で生配信される。配信は22日の13時から23日の表彰式・勝利者インタビューまで。ライブオンボード映像や24時間大会ならではの企画も織り交ぜて配信される。

2020年に行なわれた富士24時間のスタートシーン
(C)FUJI SPEEDWAY

富士SUPER TEC 24時間レースは、全6戦で争われている2021年ピレリスーパー耐久シリーズの第3戦として開催される大会。現在日本国内で開催されている唯一の24時間耐久レースとして、静岡県小山町にある富士スピードウェイを舞台に争われる。

水素エンジンを搭載したカローラ スポーツベースの競技車両
(C)TOYOTA

5月11日発表のエントリーリストでは、全9クラスに52台がエントリー。なかでもST-QクラスにORC ROOKIE Racingからエントリーしている32号車「ORC ROOKIE Corolla H2 concept」は、トヨタ自動車が開発した水素エンジンを搭載する車両として注目を集めている。

これはトヨタ自動車が、カーボンニュートラルなモビリティ社会実現に向けて取り組む技術開発の一環として参戦させる車両。水素エンジンは、同社の燃料電池車「MIRAI」などとは違い、ガソリンエンジンから燃料供給系と噴射系を変更し、水素を燃焼させることで動力を発生させるもの。ガソリンエンジンでも発生する、ごく微量のエンジンオイル燃焼分を除き、走行時にCO2が発生しない。

水素エンジン イメージ動画

同エンジンにおける水素の燃焼の速さはガソリンよりも速く、応答性も良いという特徴があり、優れた環境性能を持つと同時に、自動車が持つ音や振動を含めた「クルマを操る楽しさ」を実現する可能性を秘めているという。大会ではカローラ スポーツをベースとした競技車両に水素エンジンが搭載される。

(C)TOYOTA
事前テストに参加した水素エンジン車
(C)TOYOTA

24時間レースのドライバーには、元F1ドライバーの小林可夢偉を始めとするプロドライバーに加え、トヨタ自動車の豊田章男社長も「MORIZO」として名を連ねている。

レースは5月21日に公式予選が行なわれ、22日の15時に24時間の決勝がスタート。翌23日の15時にチェッカーが振られる。「S耐TV」では、そんな決勝レースの模様を実況や解説、ピットレポーター、ゲストなど総勢10名体制でライブ配信する。「S耐TV」での富士24時間レース配信は2019年以来。

今大会から参戦車両にはLEDポジショニングライトが装着され、ゼッケンナンバーや順位がより分かりやすくなるほか、公式サイトではライブタイミングも配信される。

レースの模様はJ SPORTS/J SPORTSオンデマンドでも放送・配信。J SPORTSでは11時間以上、オンデマンドでは24時間完全生中継する。

《S耐TV》 2021年5月22日(土) NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース 決勝 #01