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ヤマハ、上位モデルの筐体素材を踏襲したプロ向けスピーカー
2021年8月26日 10:00
ヤマハは、プロフェッショナルオーディオ機器の新製品として、SR用パワードスピーカーシステム「DHRシリーズ」とパッシブスピーカーシステム「CHRシリーズ」を10月に発売する。価格は各オープンプライス。店頭予想価格は、「DHR15」が79,000円前後、「CHR15」が57,000円前後など。
- パワードスピーカー
「DHR15」 79,000円前後/1台
「DHR12M」 74,000円前後/1台
「DHR10」 63,000円前後/1台 - パッシブスピーカー
「CHR15」 57,000円前後/1台
「CHR12M」 53,000円前後/1台
「CHR10」 43,000円前後/1台 - Uブラケット
「UB-DXRDHR10」 13,000円前後
DHRシリーズは、「DXRmkIIシリーズ」と「DBRシリーズ」の間に入るミドルクラスのパワードスピーカー。業務用スピーカーとして手頃な価格帯ながら、キャビネットには「DZRシリーズ」「CZRシリーズ」と同じ木製合板を使用し、塗装には耐傷性のあるポリウレア塗装を採用している。
CHRシリーズは、DHRシリーズとエンクロージャーや主要コンポーネントを共通仕様にしたパッシブSRラウドスピーカーで、外観もDHRシリーズと同一に仕上げた。
それぞれ、用途や設置状況に合わせて最適化された15/12/10インチユニットを用意する。
15インチLF(低域)ユニットと指向制御に優れたホーンを持つHF(高域)ユニットとを組み合わせた2ウェイの「DHR15」「CHR15」は、メインスピーカーとしての使用を想定。音の到達範囲に応じて、2つのポジションに対応したポールマウント用ソケットと吊り下げ設置のためのリギングポイントを備えており、固定設備やライブSR用の仮設のメインスピーカーとして使用できる。
再生周波数帯域(-10dB)は、DHR15が44Hz~20kHz、CHR15が49Hz~20kHz。外形寸法は共通で、432×405×692mm(幅×奥行き×高さ)。重量はDHR15が24kg、CHR15が22kg。
12インチLFユニットを搭載した2ウェイの「DHR12M」「CHR12M」は、ヤマハで初めて同軸コンプレッションドライバーを採用。フロアモニター用として、透明感のある音質と滑らかな周波数特性を向上したとしている。
再生周波数帯域(-10dB)は、DHR12Mが55Hz~20kHz、CHR12Mが61Hz~20kHz。外形寸法は共通で、500×454×343mm(幅×奥行き×高さ)。重量はDHR15が16.5kg、CHR15が15.6kg。
「DHR10」「CHR10」は、固定設備やユーティリティでの使用を想定した10インチLFユニット搭載の2ウェイスピーカー。高域ホーンのローテーションによって、縦・横いずれの設置状況においても、最適なカバーエリアが提供できるため、オプションのUブラケットを装着することで、水平・垂直のいずれでも設置可能となっている。
再生周波数帯域(-10dB)は、DHR10が52Hz~20kHz、CHR10が55Hz~20kHz。外形寸法は共通で、305×300×494mm(幅×奥行き×高さ)。重量はDHR15が15kg、CHR15が13.7kg。
DHRシリーズには、高効率なクラスDアンプを搭載。軽量なキャビネットでありながら、「DHR15/12M」では1,000Wの最大出力を実現(「DHR10」は700W)。高性能DSPや厳選されたカスタムメイドのトランスデューサーにより、高い分解能と最大音圧レベル131dB(DHR15)を実現している。
DHRシリーズの入力端子は、コンボ端子×2系統、RCA×2系統。出力端子はXLR×1系統。消費電力はDHR15/12Mが1/8出力時74W、アイドル時18W。DHR10が1/8出力時60W、アイドル時18W。
パッシブのCHRシリーズは、最適なDSP設定をプリセットで搭載したパワーアンプ「PXシリーズ」と組み合わせて使うことで、ダイナミクス、音の再現性をキープしながら、スピーカーのパフォーマンスを最大化するとしている。