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表示が大きく明るくなった「Apple Watch Series 7」。自転車用新機能も
2021年9月15日 04:51
アップルは15日、スマートウォッチ「Apple Watch Series 7」を発表した。5種類のアルミニウムケースや多くのバンドカラーを用意し、今秋に発売する。日本における発売日や価格は未定。
ケースサイズは41mmと45mmで、Always-On Retinaディスプレイを搭載。ユーザーが自分に画面を向けると明るくなり、離すと暗くなる。ディスプレイはApple Watch Seires 6より70%倍明るく、自分の方向に向けずにも時間などを確認できるようになった。また画面の表示領域もSeries 6比で20%(Series 3比で50%以上)拡大し、ケースとシームレスに情報を表示できるようになった。
2種類の大きなフォントサイズが用意されたほか、タップやスワイプで入力できる新しい「QWERTYキーボード」を搭載。オンデバイスの機械学習を活用し、文脈に基づいて次の単語を予測、テキスト入力をより高速に行なえるという。
指をスライドさせて入力できるQuickPathによりQWERTYキーボードのテキスト入力が可能。watchOS 8では、「ストップウォッチ」、「アクティビティ」、「アラーム」などのアプリのメニューやボタンも大きく、よりシンプルに画面を操作可能とした。また、ディスプレイの改良により、18時間のバッテリー駆動時間はそのままで、充電速度を33%向上している。
耐久性も強化し、前面のクリスタルはより強く、割れにくくなった。また、IP6X相当の防塵性能とWR50の防水に対応する。
ディスプレイの改良にあわせて、新たにデザインされた文字盤を追加。「輪郭」文字盤は、目盛り盤をディスプレイの端まで大きく押し広げ、滑らかなアニメーションで動き、現在の時刻を強調する。「モジュラーデュオ」文字盤は、広くなった画面領域を活用し、2つの大きな情報量の多いコンプリケーションを中央に表示する。
伝統的な時計をベースにした旅行者に最適な、クラシックな「ワールドタイム」文字盤は、二重の目盛り盤の周りで24のタイムゾーンの時刻を表示する。「ポートレート」文字盤は、iPhoneのポートレートモードの深度機能を使ってパーソナライズされた体験を演出する。
電気心拍センサーと心電図アプリ、血中酸素ウェルネスセンサーとアプリケーションなど、健康とウェルネス関連ツールも引き続き搭載する。
watchOS 8では、ContourとModular Duoという2つウォッチフェイスを追加。新しいワークアウトやマインドフルネスアプリ、アクセシビリティやApple Walletのアクセスの向上なども行なわれている。ホームアプリの機能拡張やメッセージと写真アプリケーションの強化なども行なわれ、特にユーザーが健康に配慮した機能を多く備えている。ECGアプリにより手首から心電図を取れる。
新しいマインドフルネスアプリでは、睡眠呼吸数のトラッキング、太極拳とピラティスのワークアウトなどに対応。新しい「Wallet」と「Home」アプリは、ユーザーが住んでいる、働いている、訪れている場所や車へのアクセスをより便利する。また、「メッセージ」と「写真」アプリも機能強化している。
サイクリング、ワークアウト、転倒検知など、自転車に乗る人向けの新機能も搭載。GPS、心拍数、加速度計、ジャイロスコープのデータを解析し、ユーザーが自転車に乗り始めたことを検知し、ユーザーがワークアウトを選んでいない場合も「屋外サイクル」ワークアウトの開始を促す。
GPSと心拍数を評価し、ユーザーがペダルアシストを使って走行している場合と脚力だけで走行している場合をより正確に判断できる新しいアルゴリズムを搭載。e-bikeに乗っている時でもアクティブカロリーをより正確に測定できるようになった。
また、Apple WatchのスピーカーやAirPodsなどのヘッドフォンを介した新しい音声フィードバックも追加。ワークアウトの経過やアクティビティリングの状態を自動的にアナウンスし、ランニングやHIITなどのアクティビティ中に知らせてくれる。
転倒検知も自転車における転倒に最適化したアルゴリズムに更新。転倒時には、激しい転倒があったかどうかを尋ね、緊急SOS電話をかけられる。
Apple Watch Series 7は、ミッドナイト、スターライト、グリーン、新しいブルーと(PRODUCT)REDを含む、5つの新しいアルミニウムケースカラーを用意。Apple Watch NikeとApple Watch Hermèsも、専用の新しいバンドとウォッチフェイスを発表する。