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シャープ次世代ディスプレイも紹介。CEATEC 2021出展概要

バックライトにミニLEDを採用した次世代ディスプレイ技術(写真は8月に公開された試作機)

シャープは、10月19~22日にオンライン開催される「CEATEC 2021 ONLINE」の出展概要を発表した。バックライトにミニLEDを採用した次世代ディスプレイ技術や業界最大級の「120V型8Kディスプレイ」、“情報表示ができるパーティション”として使える「透明ディスプレイパーティション」などを紹介する。

「CEATEC 2021 ONLINE」シャープブース トップページのイメージ

出展テーマは「New Normalを加速する、シャープのソリューション」で、「ニューノーマルソリューションズ」、「ニューノーマル社会を支える要素技術・デバイス」、「ニューノーマル時代のデジタルまちづくり」の3カテゴリーにおける取り組みを紹介する。

ニューノーマルソリューションズでは、輝度やコントラストを飛躍的に向上させる次世代ディスプレイ技術を紹介する。バックライトにミニLEDを採用したもので、従来機比で約1/10サイズの青色LEDを8,000個以上、液晶直下に敷き詰めている。

次世代ディスプレイ(8月に公開された試作機)
従来ディスプレイ(4T-C65CH1)と8月に公開された試作機との比較

さらに、それらを1,000以上のエリアで分割駆動し、各エリアのLEDを細かく制御することで映像内の暗部は光量を弱め、明部は光量をブーストすることで明暗のレンジ拡大と電力効率化を両立した。このミニLED次世代ディスプレイについては別記事でもレポートしている。

そのほか、1枚の8K液晶パネルで構成されるディスプレイとして業界最大級で、大画面と圧倒的な表現力を持つ「120V型8Kディスプレイ」を紹介するほか、「32V型8Kカラーマネージメントディスプレイ」をDynaBookの「8K映像編集PCシステム」と組み合わせた、映像/画像の制作・編集用途向け8Kエコシステムなども紹介する。

ニューノーマル社会を支える要素技術・デバイスでは、非接触によるタッチ操作が可能な新開発の「静電ホバータッチディスプレイ」、昨年のCEATEC AWARD ニューノーマルソリューションズ部門でグランプリを受賞し、さらに進化した「透明ディスプレイパーティション」などを展示。

ニューノーマル時代のデジタルまちづくりでは、AIを活用したクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」により、住宅用太陽光発電システムや蓄電池を自動で賢く制御し、発電した電気を効率よく自家消費する新しい生活を提案する。