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シャープ、「mini LED 次世代ディスプレイ」開発

「mini LED 次世代ディスプレイ」のイメージ

シャープは29日、「mini LED 次世代ディスプレイ」を開発したと発表。光源のバックライトに小型LEDを採用したもので、高密度に敷き詰めて制御することで液晶ディスプレイの輝度やコントラストなどの表示性能を飛躍的に向上でき、「大画面テレビのさらなる高画質化を実現する」という。同社ではこの技術の早期実用化を目指している。

シャープ「第127期定時株主総会」で展示された試作機

開発した試作機のサイズは65型。2020年発売の4K液晶テレビ「4T-C65CH1」のバックライトと比べ、約1/10サイズとなる小型LEDを8,000個以上配置。1,000以上のエリアに細かく分割して駆動する。描写する映像に応じて各エリアのLEDの点灯・非点灯をきめ細かく制御し、電力を効率的に活用。2,000nit(cd/m2)以上の高いピーク輝度と、100万:1以上の高コントラスト比を実現した。

mini LED

また、青色の光を波長変換することで、より効率的に豊かな色彩表現を実現する「量子ドット技術」によりバックライト光の波長変換を行なうことで、従来機比約1.2倍の広色域表現も可能としている。

左が試作機、右が従来のディスプレイ
バックライト方式の違い
高いピーク輝度や、引き締まった黒を実現できる