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NHK「これがわが社の黒歴史」第2回はヤマハの半導体。23日放送

NHK公式サイトより

人気講談師の神田伯山が企業の“黒歴史(苦労の歴史)”を講談で語る異色の経済番組「神田伯山のこれがわが社の黒歴史」の第2回として「総合楽器メーカー・ヤマハ」の半導体にまつわるエピソードが、11月23日の午後6時5分からNHK総合で放送される。

今年3月に放送された第1回では、「バンダイ・世界一売れなかった次世代ゲーム機」としてピピンアットマークが特集され、SNSでも話題となった。第2回では、今や世界中にあらゆる楽器を提供する遠州・浜松の企業・ヤマハを取り上げる。

電子オルガンの音源チップ開発に端を発した、自社での半導体開発事業はPC黎明期の1980~90年代に急成長を遂げる。「音のヤマハ」の品質も相まって、一時はアーケードゲームやパソコンの市場を席巻するほどの評判となった。その流れをモノにしようと、社運をかけて建設した最新鋭の半導体製造工場。『これで「エレクトロニクスのヤマハ」は盤石だ!』と誰もがそう思っていたのだが……。

番組では講談の手法で黒歴史を笑いに昇華しながら、失敗の原因や得られた教訓をあぶり出していく。黒歴史を解き明かすVTRは、ウルトラ怪獣をコマ撮りで撮影して再現。そのキャラクターすべての声も神田が熱演する。

神田は「今、どの企業さんも本当に厳しい状況が続いていると思うので、前回のバンダイさんみたいに懐が広い会社があるのかなと思っていましたが、ヤマハさんがオファーを引き受けてくれて、うれしかったですね。黒歴史に出ていただけるというのは、会社の業績がいい証しだと思うので、ヤマハさんも今絶好調なんじゃないかな(笑)」とコメントしている。

「『黒歴史』というちょっとダーティーなイメージがありますが、見てみると失敗談をポップに楽しめて教訓も得られる、とても良質な番組です。黒歴史のVTRはコマ撮り映像の演出で、今回は『ゼットン』や『メトロン星人』などのウルトラ怪獣で再現されます。コマ撮りに関しては、スタッフさんがとんでもない時間を費やした力作ですし、僕も怪獣それぞれの声を一生懸命気持ちを込めて演じているので、マニアの方もそうでない方も、皆さんに喜んでいただけたら幸いです」