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「マトリックス レザレクションズ」、押井守「原点に回帰したな」

マトリックス レザレクションズ
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12月17日から公開される映画「マトリックス レザレクションズ」。主人公ネオと新キャラクター・バッグスが登場する本編シーン映像が公開されたほか、押井守や小島秀夫ら、著名人達の感想コメントも到着した。

もし世界がまだ仮想世界=マトリックスに支配されていたとしたら? 主人公ネオ(キアヌ・リーブス)は、最近自分の生きている世界の違和感に気付き始めていた。やがて覚醒したネオは、マトリックスに囚われているトリニティー(キャリー・アン=モス)を救うため、何十億もの人類を救うため、マトリックスとの新たな戦いに身を投じていく……。

映画『マトリックス レザレクションズ』フィルムクリップ(トーキョー編)2021年12月17日(金)公開

公開されたのは本編のワンシーン。突如現れた青髪の女性バッグス(ジェシカ・ヘンウィック)に導かれるまま、彼女の後をついていくネオ。扉を開けた先は移動中の列車の中で、「ここは?」と尋ねるネオに、バッグスは「トーキョー」と答える。その後、列車は富士山らしき山の麓を駆け抜けていく。

本予告にも含まれていたこのカットにより、日本を舞台にしたシーンの登場が期待されていたが、どうやらその舞台は「東京」のようだ。戸惑うネオに対し、「動くポータルは見つかりにくい」「電話ボックスはもう不要」と余裕の表情を浮かべるバッグス。これまでの『マトリックス』シリーズでは、仮想世界から現実世界に帰る際に電話を使用していたが、本作ではどのような展開が待っているのか……本編への期待が高まるセリフとなっている。

さらに先を進み新たな部屋へ足を踏み入れると、そこには、破れたスクリーンに映し出されるかつてのモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)の姿が!? 果たしてそれが意味するものとは?

本作を鑑賞したクリエイター陣からも感想コメントが到着。押井守、小池健、伊藤智彦、前田真宏、森本晃司、小島秀夫らトップクリエイター達も絶賛しているという。

押井守(映画監督)

『マトリックス』の原点に回帰したなと思いました。
ウォシャウスキーの目指している快感原則は1作目に近い。
撮影のスタイルも変わっていなくて、そこもビックリした。
あのふたりじゃなければいけない理由もきちんと描かれていた。
キアヌとキャリーのどちらが欠けてもだめ。
『マトリックス』をキアヌとキャリーでまた作ってほしいと思っていたお客さんにとっては、間違いなく「これが見たかったんだ」という作品。

小島秀夫(ゲームクリエイター)

本作は続編ではない。リメイクでもプリクェールでもない。現実と虚構(マトリックス)を行き来する SF 映画の金字塔「マトリックス」の物語を起点に、レザレクションズは現実とマトリックス世界、さらには「マトリックス」三部作をもメタ的なレイヤーで繋げるという、他に類を見ない野心作となった。赤のカプセルか?青のカプセルか?最後に救世主がくだす選択に、ラナ監督が“現在の”マトリックスに投影した真意をみる。

小池健(アニマトリックス、LUPIN THE IIIRDシリーズ、REDLINE他監督)

前3部作によりアップデートした人類の昇天した世界を期待して観たレザレクションズ。意表をついた展開の仕掛けに驚くばかり。
前シリーズのデジャヴを見ているのか? オマージュ? リンク? 導入部のギミックから目が離せなくなるワクワク感。
再び赤いカプセルでネオと共に目覚めたい方々必見です。是非!

伊藤智彦(アニメーション監督)

20年の歳月を経てThe Oneことネオが帰って来た! かつて最先端の映像を見せてくれたMATRIXだが、世の中がこれだけ進むなか、この世界もアップデートされないわけもなく......あとは自分の目で真実を確かめろ!

前田真宏(アニメーション監督、アニメーター)

ジェファーソン・エアプレイン!!
かあーーーっこいいいいいい!!!
西海岸のビートな感じでちょっとオトナのマトリックスかも!!
よりサイケでディックで内省的で哲学かも!!
なーんて思っていたら「いい意味で」裏切られました。

ちゃーんとマトリックスです。
クールなアクションもたらふく食べさせてくれます。
でも、、、、、、

ちゃーんと進化しているのです。
大人の余裕、ってやつだろうか。
ユーモアさえ感じさせながら。

ラナさん、いい仕事したなあ!
救世主が、救済者が飛ぶのではない。
あなたが、私が、一人ひとりの秘めたる心が飛翔する時が来る!!
本当の気持ちを、自由を、孤独さえも存分に楽しんで。

森本晃司(アニマトリックス ビヨンド監督)

かつて「自分だったらこういう空間を描きたい」という想いがあって実現したのがアニマトリックス”Beyond”の世界だったが、あれから約20年の時を超えてマトリックスの世界はどうなったのか?
現実世界ではマトリックスのような素晴らしいSFエンターテイメントが登場したことによって、テクノロジーや仮想現実の進化が後押しされ、加速したのではないかとすら思えてならない。
そんなマスターピースの作品世界に再びログインすることが叶った2021年、全世界がこの仮想現実の虜になりうるワクワクがつまっていた!ネオとトリニティーの存在はいかなる次元においても“世界”の創生を感じさせてくれる救世主である!