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ソニー、ミニLED×XRで進化した液晶BRAVIA。8K「Z9K」4K「X95K」
2022年1月5日 01:56
米Sony Electronicsは1月5日、2022年のBRAVIA XRシリーズのラインナップとして、ミニLEDバックライトを採用した8Kテレビ「MASTER Series Z9K」と4Kテレビ「X95K」を発表した。Z9Kは85型と75型、X95Kは85型、75型、65型が用意される。
両シリーズとも「人の脳のように、映像を認識する」という認知特性プロセッサー「XR」を採用している。このプロセッサーはミニLEDの制御にも「XR Backlight Master Drive」として活用され、より精度の高い輝度やダイナミックレンジ、暗部表現、階調表現を実現している。
テレビ上に設置する「BRAVIA CAM」も新登場。このカメラにより、ユーザーが部屋のどこにいて、テレビからどれだけ離れているかを検知、ユーザーの居場所にあわせて映像や音質を自動調整する。ジェスチャーによる操作や、画面への近づきすぎ防止、オートパワーセーブモード、ビデオチャットなどにも利用できる。プライバシー保護用にカメラカバーも内蔵する。
環境にも配慮がされており、再生材利用率最大99%を実現したソニー独自の「SORPLAS」を活用することで、再生材不使用のプラスチックの利用率を最大60%削減。梱包なども見直されている。
MASTER Series Z9K
「XR Triluminos Pro」や「XR Contrast Booster 20」を組み合わせて明暗表現を行なうほか、映り込みを低減する「X-Anti Reflection」、どの角度から観ても現実世界に近い色表現が楽しめるという「X-Wide Angle」も採用した。環境光と色センサーも内蔵。
映像だけでなく音も映画基準を反映。スクリーン上部と左右に4つのツイーター、正面にサブウーファーを搭載した「Acoustic Multi-Audio」により、全方位から音が響く体験が得られるという。バーチャルサラウンド「XR Surround」も楽しめる。
さらにホームシアターシステム「HT-A9」やサウンドバー「HT-A7000」と組み合わせると、視聴環境に最適なファントムスピーカーを作り出し、より立体的な音響を楽しめるほか、同社製サウンドバー接続時にはテレビ自体がセンタースピーカーとして機能する「Acoustic Center Sync」も利用できる。
同社のネックバンドスピーカー「SRS-NS7」や一部のソニー製ヘッドフォンと組み合わせて空間オーディオを楽しめるようになる「360 Spatial Sound Personalizer」も利用可能。
ディスプレイモードでは新たに「Netflix Adaptive Calibrated Mode」を搭載。Netflixと協力して開発したもので、Netflixを起動すると自動的に適用され、テレビ内蔵の環境光センサーが室内の明るさなどを検知、コンテンツに最適な画質設定に自動調整される。
BRAVIA XR専用のコンテンツサービス「BRAVIA CORE」用のキャリブレートモードも用意されたほか、PlayStation 5との連携も強化。HDMI 2.1による4K/120fps入力や可変リフレッシュレート(VRR)、自動低レイテンシーモード(ALLM)にも対応する。
付属のリモコンはシンプルなボタン配置となり、新たにバックライトと搭載したことで暗い部屋でも簡単に操作が可能に。テレビにはGoogle TVも内蔵しているため、リモコンを見失った場合でもテレビに呼びかけることで、リモコンから音を鳴らすこともできるという。
X95K
「XR Triluminos Pro」や「XR Contrast Booster 15」による明暗表現が可能。「X-Anti Reflection」や「X-Wide Angle」なども採用した。Netflixの視聴に最適な映像モード「Netflix Adaptive Calibrated Mode」や「BRAVIA CORE Calibrated mode」も利用可能。
サウンド面ではテレビ内蔵のツイーターやサブウーファーによる「Acoustic Multi-Audio」やバーチャルサラウンド「XR Surround」、サウンドバー接続時にテレビの内蔵スピーカーがセンタースピーカーとして機能する「Acoustic Center Sync」を利用可能。Google TVによる音声操作なども利用できる。
付属リモコンはZ9Kシリーズと同様にシンプルなデザインでバックライトも搭載。万が一、室内でリモコンを見失ってもテレビに呼びかけることで、リモコンから音を鳴らすこともできる。
BRAVIA XR搭載「X90K」と、X1搭載「X85K」シリーズも
ミニLEDバックライトを採用した8Kテレビ「Z9K」、および4Kテレビ「X95K」シリーズとは別に、通常サイズのLEDをバックライトに使用した4K液晶モデル「X90K」「X85K」シリーズも用意する。どちらのシリーズもGoogle TV機能を搭載し、BRAVIA CAMの利用が可能。
X90Kは、BRAVIA XRエンジンを搭載したミドルラインで、全面直下型LEDを採用。BRAVIA COREキャリブレーションモードのほか、背面上部に搭載したサウンドポジショニングツイーターによるAcoustic Multi-Audioや、センタースピーカーとして構成可能なAcoustic Center Syncなどのサウンド機能を搭載している。85型、75型、65型、55型の全4サイズ展開。
X85Kは、HDR X1プロセッサを搭載した4K液晶のスタンダードモデル。4K X-Reality PROによる鮮明なアップスケーリングが可能なほか、高度なノイズリダクション技術と特別なパターンデータベースによるリアルなディテール描写を実現している。75型、65型、55型、50型、43型の5サイズを用意する。