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ソニー、ミニLED初採用のフラッグシップ4K液晶「X95K」
2022年6月10日 10:03
ソニーは、4K液晶ブラビアの新製品として認知特性プロセッサー「XR」を搭載し、ミニLEDバックライトを初採用したX95Kシリーズと、従来の直下型LEDを採用したX90Kシリーズを発売する。サイズ展開は、X95Kが85型、75型、65型で実売は528,000円~935,000円前後。X90Kが85型、75型、65型、55型、50型で、実売は209,000円~506,000円前後。
- 85型「XRJ-85X95K」 935,000円前後 8月発売予定
- 75型「XRJ-75X95K」 792,000円前後 9月発売予定
- 65型「XRJ-65X95K」 528,000円前後 9月発売予定
【X95Kシリーズ】
- 85型「XRJ-85X90K」 506,000円前後 10月発売予定
- 75型「XRJ-75X90K」 407,000円前後 9月発売予定
- 65型「XRJ-65X90K」 308,000円前後 8月発売予定
- 55型「XRJ-55X90K」 275,000円前後 8月発売予定
- 50型「XRJ-50X90K」 209,000円前後 11月発売予定
【X90Kシリーズ】
X95J、X90Jの後継機種でともに認知特性プロセッサー「XR」を搭載。最上位のX95Kには、ミニLEDバックライトを初採用。X90Kは従来通りの直下型LED部分駆動で、ともに倍速パネルを搭載している。解像度は4K/3,840×2,160ドット。
X95Kには、ミニLEDの性能を引き出し、高コントラストを実現する「XR Backlight Master Drive」と、X95Jよりも倍率が高くなったコントラストブースター15を実現。独自の広視野角技術X-Wide Angleに加え、反射を抑えるX-Anti Reflectionも全サイズに採用している(X95Jは65型が非搭載だった)。
X90Kでは85型から55型でコントラストブースター10、50型でコントラストブースター5の高コントラストを実現。85型から55型は、X90Jからの進化点として、音質面が強化されており、出力が強化されたほか、対応のサウンドバーと接続した際にテレビがセンタースピーカーの役割を果たす「Acoustic Center Sync」を新たに搭載した。
なお、バックライトマスタードライブ搭載の8K液晶テレビ「KJ-85Z9H」は、2022年も販売継続の予定。
「XR Backlight Master Drive」でミニLEDを制御。黒に近い暗部表現
ミニLEDを搭載したX95Kシリーズでは、XRプロセッサーによる制御でその真価を発揮。XRバックライトマスタードライブにより、搭載されたミニLED1つ1つの明るさやそれぞれの反射光までを計算して制御。直下型LEDの部分制御と比較して、高い輝度やダイナミックレンジ、暗部表現、階調表現を実現している。
従来よりも細かく光を調整できるようになったことで、暗部表現が特に向上しており、暗い場所に明るい物体があるような映像でも、明るい物体の周囲がぼんやりと明るくならずに、明暗の境界がより明確に分かれた表現が可能になっている。
また、ミニLEDを搭載したテレビは、一定の画角から外れると色が減衰しやすい特徴があるというが、XR Backlight Master DriveによりミニLEDが発する光を的確に制御することで、広い視野角で鮮やかな色の再現を実現したとする。
そのほかX95K/X90K共通して、従来シリーズ同様、XRプロセッサーのXR Color/Contrast/Clarity/Motionにより、人の脳が映像を認識するのと同じようなアルゴリズムで映像を処理する。
HDRは、HDR10/HLG/Dolby Visionに対応。X95Kは環境光センサーも搭載。X90Kは明るさセンサーを備える。
別売の「BRAVIA CAM」に対応。接続することで、カメラが視聴位置を認識し、画面の明るさやL/Rバランス、ボイスズームの自動調整などによる視聴環境の最適化を行なう。
また、手をかざして音量調整などが行なえる「ジェスチャーコントロール」が可能になるほか、テレビ画面に近い際に忠告する「近すぎアラート」、近くに人が居ないことを感知すると切り替わる自動省エネモードに加え、BRAVIA CAMをWebカメラにして、ブラビアでGoogle DUOを使ったビデオチャットが利用できるようになる。
XRシリーズのブラビア購入者向けの動画配信サービス「BRAVIA CORE」にも対応し、10作品を選んで視聴できるクレジットが貰える。なお、クレジット残が0になった後は、コンテンツ購入やレンタルが行なえる。
スピーカーは、X95Kがミッドレンジ×2、ツイーター×2、サブウーファー×2を搭載。出力は10W+10W+10W+10W+10W+10W。
X90Kはフルレンジ×2、ツイーター×2で、出力が10W+10W+5W+5W。50型は従来と同じ出力10W+10Wで、Acoustic Center Syncも非搭載。
チューナーは共通して、地上/BS/110度CSを3基搭載。BS4K/110度CS4Kチューナーも3基搭載する。外付けHDDを接続すれば2番組同時録画が可能。OSはGoogle TV。
HDMI端子は入力4系統を装備。HDMI 2.1に対応し、4K/120pの入力に対応するほか、可変リフレッシュレートのVRR、自動低遅延モードのALLMをサポート。eARCにも対応する。
そのほか、センタースピーカー入力兼用のビデオ入力端子、光デジタル音声出力、ヘッドフォン出力、USB端子、LAN端子などを備える。
X95Kのスタンドはスタンダード(外側)、内側配置と、サウンドバーを設置する際に利用できるハイポジションの3Wayで用意。X90Kはスタンダードとハイポジションの2Wayで設置できる。
消費電力と年間消費電力量は、X95Kの85型が500W/235kWh/年、75型が417W/216kWh/年、65型が364W/205kWh/年。
X90Kの85型が401W/265kWh/年、75型が340W/237kWh/年、65型が255W/209kWh/年、55型が216W/173kWh/年、50型が170W/176kWh/年。
外形寸法、重量は以下の通り。
【スタンドを含めた外形寸法と重量】
・XRJ-85X95K:188.9×45.0×109.7cm/スタンド外側時(幅×奥行き×高さ)
188.9×45.0×111.0cm/スタンド内側時(同)
188.9×45.0×115.8cm/サウンドバースタイル(同) 54.7kg
・XRJ-75X95K:166.7×39.1×97.2cm/スタンド外側時(同)
166.7×39.1×98.4cm/スタンド内側時(同)
166.7×39.1×103.3cm/サウンドバースタイル(同) 44.1kg
・XRJ-65X95K:144.3×34.3×84.6cm/スタンド外側時(同)
144.3×34.3×85.9cm/スタンド内側時(同)
144.3×34.3×90.7cm/サウンドバースタイル(同) 33kg
・XRJ-85X90K:190.1×46.9×112.5cm/標準スタイル(同)
190.1×46.9×116.5cm/サウンドバースタイル(同) 47.5kg
・XRJ-75X90K:167.5×39.8×99.2cm/標準スタイル(同)
167.5×39.8×103.2cm/サウンドバースタイル(同) 35.8kg
・XRJ-65X90K:145.2×33.1×86.3cm/標準スタイル(同)
145.2×33.1×90.3cm/サウンドバースタイル(同) 24kg
・XRJ-55X90K:123.3×33.1×74.0cm/標準スタイル(同)
123.3×33.1×78.0cm/サウンドバースタイル(同) 18.5kg
・XRJ-50X90K:111.9×28.6×71.5cm(同) 14.1kg