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Technics、強力NC搭載のLDACワイヤレスヘッドフォン「EAH-A800」

パナソニックは、米国時間の1月4日にスタートした「Consumer Electronics Show 2022」(CES 2022)において、Technicsブランドのワイヤレスヘッドフォン「EAH-A800」を発表した。コーデックはLDACもサポートする。

新開発の40mm径ダイナミックドライバーを搭載。異なる素材を組み合わせたフリーエッジタイプで、歪みを最小限に抑えながらクリアなサウンドと深みのある低音を再生するための最適な剛性と柔軟性を持つという。

アコースティックコントロールチャンバーにより、空気の流れを正確に制御。Technicsのハイグレードオーディオアンプで使用されている薄膜ポリマー多層コンデンサも活用し、オーディオ回路を流れる電流が安定するように工夫している。

アクティブノイズキャンセリング(NC)機能も搭載。アナログフィルターとフィードバックマイク、そしてフィードフォワードマイクとデジタルフィルターを組み合わせたデュアルハイブリッドノイズキャンセリングテクノロジーにより、ヘッドフォンの内外のノイズを最小限に抑えるとする。

外音取り込み機能も搭載。ナチュラルアンビエントモードとアテンションモードの2つが利用でき、ナチュラルアンビエントモードでは、低周波数から高周波数までを包括的に取り込み、音楽を楽しみつつ、周囲の音に注意したい時に使用する。アテンションモードでは、不要な外部ノイズを低減して音声を聞き取りやすくしており、空港や電車のアナウンスを聞くといった時に利用可能。

通話機能にも力を入れており、合計8本のマイクを内蔵。4つのMEMSマイクを使って話者の声を高精度に集音、ノイズも抑える。ビームフォーミング技術とノイズリダクションを備えた別の4つのマイクにより、バックグラウンドノイズを低減。3次元で音声をキャプチャする。これをTechnics独自の信号処理することで、音声を分析し、周囲のノイズを抑制して音声をより明確に伝えられるという。

風切り音を抑えるため、ユニットの奥深くにある小さな穴にフィードフォワードマイクを配置。風による振動を最小限に抑えるという。空気の振動を制限するための複数のチャンバーも装備。メイントークマイクは、振動を制御するために前面と背面に異なるメッシュ素材を使用して設計。サブトークマイクには、直接の風にさらされるのを防ぐためのトップカバーも備えている。

バッテリーの持続時間は、LDACでNC ON時で約40時間、AACでNC OFF時で約60時間。重量は約298g。

Panasonic CES 2022 Press Conference