ニュース
Netflix「舞妓さんちのまかないさん」実写化。是枝監督が総合演出
2022年1月7日 06:00
Netflixは、小山愛子による人気コミック「舞妓さんちのまかないさん」を、是枝裕和監督の総合演出・監督・脚本で実写ドラマ化し、2022年に配信する。是枝監督がNetflix作品を手掛けるのは、今作が初めて。
原作は2016年から「週刊少年サンデー」で連載中の作品。京都の花街を舞台に、舞妓さん達が共同生活を営む屋形(やかた)の「まかないさん(=ごはんを作る仕事)」となった主人公キヨが、青森から一緒にやってきた親友であり舞妓すみれとともに花街で暮らしていく日常を、華やかな芸舞妓の世界と美味しいごはんを通して綴る。
累計発行部数は200万部を超えるベストセラーとなっており、2021年10月からはテレビアニメも放送された。
実写ドラマは全9話。是枝監督総合演出のもと、企画に川村元気が参加し、各エピソード演出を津野愛、奥山大史、佐藤快磨と、次世代を担う注目監督が担当する。
是枝監督は「川村さんからこのお話を頂き、何度か祇園に足を運びながら、屋形で暮らす人々が、非血縁の共同体であることと、街全体が内線電話で繋がっているひとつの有機体であるということにまず驚きました。そして、これは決して時代に取り残された過去の人々の物語ではなく、もしかするとコロナ以降の私たちが模索するべき新しい生き方のヒントになるかも知れないと、胸を躍らせながら、制作に取り組みました」とコメントしている。
是枝監督は昨年11月10日に行なわれた「Netflix Festival Japan 2021」にビデオメッセージを寄せ、Netflixとタッグを組んで連続ドラマと映画を制作していることを明かしていた。
原作者の小山は「制作風景を見学させていただいたのですが、強烈でした。監督をはじめ、様々なプロフェッショナルの方々が思いっきり楽しんで作られている世界。隅々まで血が通っているような、そこら中から静かに力が溢れ出ているような雰囲気でした。いち視聴者として、この世界にどっぷり浸かれる幸せを噛み締めようと思います。とても楽しみです」と語っている。
メインキャストも発表され、屋形のまかないさんとなるキヨを演じるのは、森七菜。キヨと一緒に青森からやってきて、舞妓として“百年にひとりの逸材”と将来を期待されるすみれを、出口夏希が森とのW主演で演じる。
そのほか、屋形の女将さんの高校生の娘・涼子役に蒔田彩珠、屋形の先代の女将さんで、今も屋形の要となる千代役に松坂慶子、人気No1の芸妓である百子役に橋本愛、百子の元同期で出戻りの芸妓・吉乃役に松岡茉優、涼子の母で屋形の女将さん・梓役に常盤貴子と豪華キャストが集結した。
オーディションでキヨ役に選ばれた森は「一昨年のオーディションで出会ったキヨという役柄として、素敵なキャスト、スタッフの方々とともに、京都で、あの美しい台所で過ごした時間。このドラマが皆さんのもとに届く時、その全てが写っているといいなと思います」とコメントしている。
あわせて、カメラマンに瀧本幹也、デザイナーに大島依提亜を迎え本作の世界を表現したティザービジュアルも公開された。
本当に本当に光栄なことです。ありがとうございます!制作風景を見学させていただいたのですが、強烈でした。監督をはじめ、様々なプロフェッショナルの方々が思いっきり楽しんで作られている世界。隅々まで血が通っているような、そこら中から静かに力が溢れ出ているような雰囲気でした。いち視聴者として、この世界にどっぷり浸かれる幸せを噛み締めようと思います。とても楽しみです。
川村さんからこのお話を頂き、何度か祇園に足を運びながら、屋形で暮らす人々が、非血縁の共同体であることと、街全体が内線電話で繋がっているひとつの有機体であるということにまず驚きました。そして、これは決して時代に取り残された過去の人々の物語ではなく、もしかするとコロナ以降の私たちが模索するべき新しい生き方のヒントになるかも知れないと、胸を躍らせながら、制作に取り組みました。
舞妓さんの役は、キャリアに関係無く、全員横並びで、繰り返しオーディションをさせて頂いて決定しました。種田さんの大がかりな、そして緻密なセット、飯島さんの料理に加えて、舞妓さんたちを取り巻くお母さん、先輩芸妓さんを含めた女優たちが醸し出すアンサンブルの妙が、この作品の最大の魅力だと思います。まだ撮影は残っていますが、僕自身、完成を楽しみにしています。
一昨年のオーディションで出会ったキヨという役柄として、素敵なキャスト、スタッフの方々とともに、京都で、あの美しい台所で過ごした時間。
このドラマが皆さんのもとに届く時、その全てが写っているといいなと思います。美しい京都の街並みと、見惚れてしまうような舞と、ときめく京都弁と、いつものご飯、屋形に響く笑い声。
どこを切り取っても煌めく空間は、本物の時間をお届けできると思います。未だ撮影中ですが私自身も完成を楽しみにしています。
一緒に楽しんでいただければと思います。
戸来すみれ役を演じさせて頂きました出口夏希です。
”百年にひとりの逸材”と期待される舞妓役と聞いてどうしようかと思いました。笑
でも台本を読ませて頂き、才能というよりも舞妓さんになりたい気持ちがまっすぐで、いつどこにいても、どんな時も舞の事で頭いっぱいで努力の天才だと感じました。
自分にないものばかりで沢山悩みましたが、みなさんに支えられて演じる事ができました。
人との繋がりや、舞妓さんを支える人達の優しい作品になっていますのでぜひ見ていただきたいです!
涼子は、原作にはないキャラで、屋形の中で唯一舞妓じゃない一匹狼のような女の子です。
ツンとしているけど、どこか温かい、愛らしい役でした。
キヨやすみれ、お母さん、たくさんの人との日常の中で、涼子がどのように成長していくのか、注目していただきたいです。
久しぶりの是枝組での撮影、とても楽しかったです。楽しみにしていてください。
『舞妓さんちのまかないさん』という作品を、是枝監督はじめ是枝組のみなさんがお作りになるということで、私も参加させていただけることをとてもうれしく思いました。
そして、なんと、祇園の何代も続いている屋形のお母さんということで、緊張します。
素晴らしい先生方に教えていただいて、気分としては仕込みさんでした。
いろんなお稽古をさせていただいて、そして祇園のみなさんにお話を伺ううちにいろんなことが実感としてわかってきました。良い機会をいただきまして感謝しています。
是枝監督とご一緒するのがずっと夢だったので、お話いただいた時はほんの少し泣きました。
舞を井上八千代先生からご指導いただき、何よりの財産になりました。
月食の神秘的な時、あまりに美しい満月の下で舞った日のことは、生涯忘れません。
素敵なものしか映ってないと思います。どうかお楽しみに…!
舞妓役の若手女優の皆さんの瑞々しく清潔でまっすぐなお芝居に触れながら
憧れの先輩方とも空間をご一緒させていただきました。
私自身まだまだ若手でありますが、狭間のような立ち位置で仕事をさせていただき、こんな大人になりたいなと先輩方を見つめながら、ちょっと前の自分を思い出す、とても得難い時間でした。 是枝裕和監督率いる監督陣のまなざしも身が引き締まる経験でした。
なかなかふらっと旅行のできない昨今、日本の皆様はもちろん別の国にお住まいの方にも、京都で過ごしているかのような時間をお渡しできるよう努めます。
京都の撮影所に見たこともない巨大なセット、というか、祇園町ができているのを見たときは震えたけれど、その中で自由に、朗らかに撮影が進んでいく日々は、本当に幸せな時間でした。スタッフ・キャスト共に、色々な世代がいたのにも関わらず、こんなに毎日笑っていられたのは、「これが是枝組」だからなんだろうな、と。
残すは冬編の撮影のみ。芸舞妓ちゃんたちを見守る「梓さんお母さん」を大切に、きめ細やかに、楽しみたいと思います。
ショーランナーの是枝監督のもとに、日本最高峰の素晴らしいチームが集結してくださいました。是枝監督の作品や、日本の映像作品を愛してくださる全世界のNetflixメンバーに、この作品をお届けする機会をいただき、大変光栄です。次世代の映像業界を担う津野愛さん、奥山大史さん、佐藤快磨さん、それぞれの映像表現に世界中からどのような反応が生まれるか、今からとても楽しみです。連帯や絆に支えられた素敵な映像をお贈りできることに、これ以上ない喜びを感じます。ありがとうございます。