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Netflix有料会員が2億2千万に。'22年は長編映画&ゲーム強化

Netflixは20日(米国時間)、2021年第4四半期(10~12月)の決算を発表。売上高は77億900万ドル、営業利益は6億3,200万ドルで、純利益は6億700万ドルとなった。今期の有料会員数は、予想の850万人を下回る830万人で、12月末時点の有料会員数は2億2,200万人となった。

Netflix FINAL-Q4-21-Shareholder-Letterより

アジア太平洋地域では、日本とインドが有料メンバー数増加をけん引。有料メンバー数が260万人増加し、合計3,263万人となった(前年同期比200万人増)。今期メンバー数の増加に最も貢献したヨーロッパ・中東・アフリカ地域では350万人増え、四半期の売上高として初めて25億ドルを超えた。

同社は、長期化する新型コロナウイルス感染症の影響や一部地域での経済停滞、そして業界における競争激化が進むなか、2022年はさらなる成長を見込むと分析。

具体的な施策として、長編映画のラインナップをさらに強化。2022年は「アダム&アダム」や「ナイブズ・アウト2」、「エノーラ・ホームズの事件簿2」、「トールガール2」などの注目映画を多数配信予定。日本発の映画では昨年末に公開された「浅草キッド」に続き、22年は「桜のような僕の恋人」や「バブル」などを配信開始する予定。

「浅草キッド」

合わせて世界的ヒットを生み出すシリーズを各国で制作し、配信できる環境を整備。2021年は多言語化にさらなる重点を置き、約700万分の字幕、また約500万分の吹き替えを準備することで多くの作品を世界中の視聴者へ配信した。現在、各地域からの新シリーズに加え「Lupin/ルパン」(フランス)シーズン3、「ダークデザイア」(メキシコ)シーズン2、「そしてサラは殺された」(メキシコ)シーズン3など、人気シリーズの続編の制作にも注力する計画。

モバイルゲームも充実させる。Netflixモバイルゲームを提供開始した2021年11月以来、さらに5つのゲームを追加し、合計10のタイトルをリリース。2022年には、カジュアルなものに加えてコアファンも楽しめるようなラインナップを拡大させるという。

第4四半期で多く再生されたシリーズ・映画作品は以下の通り。

シリーズ
・「イカゲーム」:配信開始後の4週間で16億5,000万時間の視聴を記録。Netflix史上最も視聴された作品に
・「ウィッチャー」:4億8,400万時間の視聴
・「メイドの手帖」:4億6,900万時間の視聴
・「YOU ー君がすべてー」:4億6,800万時間の視聴
・「エミリー、パリへ行く」:2億8,700万時間の視聴
・「コブラ会」:2億7,400万時間の視聴
・「ペーパー・ハウス」:累計67億時間の視聴

長編映画
・「レッド・ノーティス」:配信開始後の4週間で3億6,400万時間の視聴を記録。Netflix史上最も視聴された映画に
・「ドント・ルック・アップ」:3億5,300万時間の視聴を記録し、過去2番目に多く視聴された映画に
・「消えない罪」:2億1,500万時間の視聴
・「アーミー・オブ・シーブズ」:1億5,800万時間の視聴
・「ザ・ハ―ダ―・ゼイ・フォール:報復の荒野」:1億2,200万時間の視聴