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ヤマハ、耳に優しく高音質な2万円を切る完全ワイヤレス「TW-E5B」

完全ワイヤレスイヤフォン「TW-E5B」

ヤマハは、楽器やボーカルを本来の音色で再生でき、“True Sound”を追求したという完全ワイヤレスイヤフォン「TW-E5B」を3月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16,500円前後。カラーはブルー、ブラウン、ブラック、グレーを用意する。

ブラウンモデル

音楽の高音質再生だけでなく、ゲームや動画のサウンド、リモートワークでのオンライン会議など、様々な用途で良い音を楽しめる事を追求。装着感なども向上させた完全ワイヤレスイヤフォン。

サウンド面では「楽器、ボーカル、台詞、効果音の本来の音色を変えずに鳴らすこと」、「アーティストの意図した音を伝えきる音質」を目指し、それを実現するために内部パーツ選定から構造配置にこだわった筐体設計を採用している。

具体的には、7mm径のダイナミック型ドライバーを採用。このドライバーと、音を届ける音導管を、ユーザーの鼓膜に対して直線的に配置。鼓膜に音が伝わる間に発生する干渉を抑える事で、音楽の音色を正確に表現できるという。

振動板には、硬度の高いPEEK素材を使うことで、入力された信号に対するリニアリティを高めた。さらに、筐体のドライバー背面側に空気孔を設け、ドライバーが駆動する時に発生する背圧をコントロール。筐体内部の空気を最大限活用し、立体感を伴った、厚みのある低域を再生するという。

装着感を高めるために、耳穴の“対珠”にフィットするようにくぼみをつけたハウジングデザインを採用。耳介のサイズは個人差が大きいが、イヤフォンの耳側の部分を様々な円弧形状を持つ楕円形状に設計し、装着時にイヤフォンを回転させることで、様々な形の耳にフィットできるという。さらに、4サイズのイヤーピースが付属する。

通話品質向上のため、マイクにも工夫がある。奥にマイクを設置した導管を、シリコン製とする事で、余分な音を抑えながら声をマイクで集音。そこに、声を分析して拾うQualcommのClear Voice Capture Technology技術を組み合わせ、「音をきちんと拾って、ノイズを抑えて伝送できる」という。

クアルコムのSoC「QCC」を採用し、左右独立伝送方式のTrueWireless Mirroringにも対応。ロールスワッピング機能にも対応し、バッテリーの片減りも防止する。

内蔵マイクで、外の音を取り込みながら音楽と一緒に聴く「アンビエントサウンド」機能も搭載する。

また、SoCの高性能を活かし、音の遅延を低減するゲーミングモードも搭載。動画の視聴やゲームのPUREI時に、映像と音のズレを抑えられる。

コーデックはSBC、AACに加え、aptX Adaptiveに(48kHz/24bi)に対応する。

耳への負担を抑えるリスニングケア

ヤマハイヤフォンの特徴とも言える「リスニングケア」は継続して搭載。人間の耳は音量によって聴こえ方が異なり、特に小さなボリュームほど低域と高域が聴きづらくなる。それゆえ、つい音量を上げ過ぎてしまうという事態が起こる。

リスニングケアは、そういった音の聴こえ方の違いに着目し、音量毎に最適なバランスになるように補正する機能。小音量でも聴き取りやすい音になるため、音量アップが抑えられ、耳への負担も軽減できる。

専用アプリ「HEADPHONE CONTROL」を用意。前述のリスニングケアや、オートパワーオフ設定、バッテリー残量などをアプリから確認できる。また、新しいイコライザーもアプリに搭載。周波数を選んで好みのサウンドに調整できるのだが、筐体設計に応じた、音が破綻しない範囲内での調整になっているため、ユーザーが設定を変えた場合も、音が破綻しないため、好みの音に設定しやすいという。

Siri、Googleアシスタントの呼び出しにも対応する。

IPX5相当の防水性能を備え、バッテリー持続時間はイヤフォン本体で8.5時間、充電ケース併用で追加21.5時間の再生が可能。

イコライザーを設定しているところ
付属の充電ケース

耳の健康に関する特設サイト『Thinking about Hearing Health』を公開

ヤマハは、WHOが「国際耳の日」に定めた3月3日に合わせ、オーディオ製品を使う際に適正な音量を意識することや、生活の中で耳を休めることの重要性を発信するサイト『Thinking about Hearing Health』を公開。「人々の音・音楽を楽しめる時間が長く続くように、耳の健康に配慮した音楽とリスニングの楽しみ方について継続的に情報発信を行なってまいります」としている。

Thinking about Hearing Health