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B&O、ANC搭載でスティック型の完全ワイヤレス「Beoplay EX」

「Beoplay EX」アンスラサイト・オキシジェン

Bang & Olufsen Japanは、完全ワイヤレスイヤフォンの新製品として、「Beoplay EX」(イーテン)を発表した。価格は39,900円。アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載し、スティック型だが、イヤーピースを装着する形状。カラーは3色で、色によって発売日が異なる。アンスラサイト・オキシジェンが4月22日、ゴールド・トーンが5月12日、ブラック・アンスラサイトが6月2日。

カラーは3色
アンスラサイト・オキシジェン
ゴールド・トーン
ブラック・アンスラサイト

同社完全ワイヤレスイヤフォンとして5世代目となるモデル。多くのモデルを手掛け、それを使ったユーザーからのフィードバックも活かし、「これまでの4世代で学んだノウハウを詰め込んだモデル」がEXだという。昨年発売した、同社初のANC搭載モデル「EQ」の技術も盛り込まれている。

音質面では、トーンマイスターと40人いるという音響エンジニアチームが音響設計を担当。様々な音を聞きながらチューニングし、「曲全体の再現性を重視した」という。

本国エンジニアがこだわりを語るムービーも上映

構成としては、従来比で35%大きくなった9.2mmのダイナミック型ドライバーを搭載。ドライバー、筐体、DSPを用いた信号処理にこだわると共に、利便性と嗜好性を共存させたというデザインや、様々なシーンに対応できる作り込みを高めたとする。

内部構造

スティック型とする事で、より大口径のドライバーを採用。マイクなど、音楽再生以外のパーツをスティック部分に逃がすことで、音質を追求。同時に、スティック部分は装着安定性を高めたり、イヤフォンの位置を調整する時に、タッチで操作するハウジングに触らず、スティック部分をつまんでイヤフォンを微調整する事も可能という。さらに、ビームフォーミングマイクを使うことで、通話音質も高めた。

ハウジング部分の中央はタッチ操作領域で、それを囲むようにアルミニウムを使ったリングを配置。デザインアクセントとしながらも、リングで凹凸を作る事で誤操作の防止も兼ねている。

Bluetoothのコーデックは、SBC/AAC/aptX Adaptiveに対応。AAC接続でANCを使った場合、連続再生時間は最大6時間。充電ケースを含めると最大約20時間使用できる。充電ケースはアルマイト仕上げのアルミニウム製で堅牢性が高い。

IP57認定の防塵・防滴性能も備えており、雨の中での使用や、スポーツでも使えるという。

サウンドを体験してみる

発表会には、ブランドディレクションやDJ、モデルとしても活躍しているLB3ことLONO BRAZIL III氏がゲストとして登場。

LB3ことLONO BRAZIL III氏

Beoplay EXをテーマとした楽曲をセレクトし、そのDJミックスをB&Oのハイエンドスピーカーで再生。Beoplay EXの試聴コーナーで、そのDJミックスが試聴でき、ハイエンドスピーカーと共通するサウンドフィロソフィーを、Beoplay EXも備えている事が耳で確認できるデモを行なった。

LONO BRAZIL III氏は、Beoplay EXのサウンドについて、「B&Oのサウンドは透き通った音が特徴だが、今回の製品は重低音もしっかり再生できる。それを踏まえて、メローではじまりつつ、体を動かしたくなるような楽曲を選んだ」という。

試聴コーナーでBeoplay EXを実際に聴いてみると、彼の言葉通り、9.2mmのダイナミック型ドライバーを活かした沈み込みの深い迫力のある低音と、グッと押し寄せてくるような音圧に驚かされる。それでいて、中高域は非常にクリアで抜けも良く、女性ボーカルの高音も伸びやかに再生。バランス良く、メリハリの聴いたサウンドに仕上がっているのが確認できた。

また、AirPods Pro系のイヤフォン形状は、耳へのフィット感が高く、それでいて閉塞感は少なく、スティック部分のおかげで装着安定性も高い。密閉性も高いのでパッシブでの遮音性も高く、ANCによる静けさが、パッシブでさらに高められていた。