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アップル、音楽再生が快適なiOS 16。ロック画面“史上最大アップデート”
2022年6月7日 03:17
アップルは7日、開発者向けのイベント「WWDC(世界開発者会議)」を開催し、iOS 16を発表した。ロック画面が大きく進化し、デザインや表示するウィジェットのカスタマイズ、複数のロック画面を使い分ける事ができるようになるほか、音楽再生パネルもより高機能になる。iOS 16は今秋、iPhone 8以降を対象に提供される。
iOS 16ではロック画面が大きく進化。ロック画面に指定している写真の表示位置を調整したり、写真や時計表示などに異なるフィルター効果をかけたデザインに切り替えられる。壁紙の被写体はロック画面で時計の手前に配置され、奥行きが感じられるデザインになるほか、日付と時間の表示を、様々なフォントスタイルや色から、ユーザーがカスタマイズ可能。
複数の写真をロック画面にシャッフル表示する事も可能。天気予報をロック画面に指定すると、雨や雷などをアニメーション表示できる。地球、月、太陽系を表示するアストロノミーの壁紙も用意される。ライブアクティビティ機能では、スポーツの試合、ワークアウト、ライドシェア(タクシーの相乗り)、出前の注文など、リアルタイムの情報をロック画面上に表示する。
音楽再生操作も進化。今までもロック画面で、音楽の再生/停止など基本的な操作は小さな音楽操作パネルから可能だったが、iOS 16ではその操作パネルをロック画面内でより大きく表示し、アルバムアートを大きく表示させながら音楽を楽しむことができるようになる。
空間オーディオもiOS 16で進化。iPhoneに搭載しているTrueDepthカメラを使い、ユーザーの頭や耳の形状を測定し、ユーザーに最適化された空間オーディオを再生するためのプロファイルを作成可能になるという。
ロック画面の通知も進化。従来は画面上にズラッと通知が並び、通知で背後の壁紙が見えない状況になったが、iOS 16では通知を立体的に重ねてロールアップ表示可能になった。通知を一日中非表示にする事も可能。
「メッセージ」アプリも進化。送信したメッセージを編集したり、取り消す事が可能になる。また、コンテンツを複数人で楽しめるSharePlayに、メッセージが対応。メッセージでチャットしながら、映画や音楽などの同期されたコンテンツを一緒に楽しみ、共有しながら再生コントロールする事ができる。
地図アプリも進化。ナビゲート機能において、最大15個までの経由点を設定できるようになり、Macで細かな移動の予定を立てて、そのルートをiPhoneに同期する事も可能。交通機関の最新情報を通知したり、旅費の確認、ウォレットに交通機関カードを追加したり、残高が少ないことを確認するといった機能も盛り込まれる。
CarPlayも刷新。車のハードウェアと緊密に統合され、車内にある複数の画面にコンテンツを表示できるようになる。ユーザーはラジオのコントロールや空調の変更などをCarPlayから直接行なえるほか、車のデータを利用して、速度、燃料の残量、気温などを計器類にシームレスに表示できる。
ユーザーは、様々な計器類のデザインを選択して、車内表示をパーソナライズ可能。ウィジェットへの対応が拡大され、天気やミュージックなどの情報を車のダッシュボードで一目で確認できるようになる。次世代のCarPlayに関する詳細情報は、今後発表される予定。対応車種については、来年後半に発表が開始されるという。
