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LG、HDMI 2.1で応答速度1msのNano IPSゲーミングディスプレイ

「32GQ950-B」

LGエレクトロニクス・ジャパンは、LG UltraGearシリーズより、HDMI 2.1を搭載し、Nano IPSテクノロジーを採用した応答速度1ms(GTG)のゲーミングモニターとして、31.5型の「32GQ950-B」と「32GQ850-B」、27型の「27GP95R-B」を発表した。32GQ850-Bと27GP95R-Bは6月中旬、32GQ950-Bは7月中旬発売予定で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は32GQ850-Bと27GP95R-Bが110,000円前後、32GQ950-Bが160,000円前後。

「32GQ850-B」

1ナノミリメートルの粒子が不要なオレンジ色を吸収して純度の高い色合いを実現するNano IPSテクノロジーを採用。31.5型の2モデルではATW(Advanced True Wide)偏光板を採用し、斜めから見たときでも、より正確な色合いで表示できるようになったという。最大解像度は32GQ950-Bと27GP95R-Bが3,840×2,160ドット、32GQ850-Bが2,560×1,440ドット。

全モデルがDCI-P3 98%の広色域に対応し、製作者が表現したい色をより忠実に再現するという。表示色は約10.7億色。ピーク輝度は32GQ950-Bが1,000cd/m2でVESA DisplayHDR1000に、残る2モデルは600cd/m2でVESA DisplayHDR600に対応し、HDR映像も鮮やかに映し出す。

「27GP95R-B」

応答速度1ms(GTG)のIPSパネルが、オーバードライブによって引き起こされるオーバーシュート/アンダーシュートを軽減し、画面をよりくっきり映し出す。遅延を最小限に抑える「DASモード」にも対応した。

全モデルともHDMI 2.1を2系統備え、32GQ950-Bと27GP95R-Bが4K@144Hz、32GQ850-BがWQHD@240Hzに対応。VRR(可変リフレッシュレート)もサポートするため、最新のコンソールゲーム機でも効果を発揮する。

VESA DSC(Display Stream Compression)に対応したDisplayPort 1.4も搭載し、32GQ950-Bと27GP95R-Bは4Kで160Hz(オーバークロック)、32GQ850-BはWQHDで260Hz(オーバークロック)まで表示ができる。32GQ850-Bは4K120fpsの映像をダウンスケーリングして表示することも可能。

「32GQ950-B」の本体背面

スピーカーは非搭載だが、ヘッドフォン出力を搭載する。31.5型の2モデルでは4極ミニプラグとなっており、マイク入力に対応。ヘッドセットでボイスチャットができる。またヘッドフォンでも立体的な音響を実現するDTS Headphone:Xにも対応した。そのほかUSBアップストリーム(USB 3.0)、USBダウンスケーリング×2(USB 3.0)も装備。

全モデルがハードウェアキャリブレーションに対応する。キャリブレーションした結果は2種類まで保存でき、好みに調整した色合いを2種類から選択したり、異なり設定でキャリブレーションした色合いを比較したりできる。キャリブレーションセンサーは別売り。

高さ調整ができる

-5度~15度のチルト調整や110mmの高さ調整、右90度のピボットに対応。100×100mmのVESAマウントも備える。消費電力は32GQ950-Bが最大200W、32GQ850-Bが最大110W、27GP95R-Bが最大95W。各モデルの外形寸法(スタンド含む)と重さは次のとおり。

  • 32GQ950-B 719×278×491~601mm(幅×奥行き×高さ) 11.6kg
  • 32GQ850-B 714×278×504~614mm(同) 8.2kg
  • 27GP95R-B 609×291×465-575mm(同) 7.4kg