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とらのあな、秋葉原店や新宿店など計5店舗を8月末で閉店

虎の穴は、とらのあな秋葉原店A、新宿店、千葉店、なんば店A、梅田店の5店舗について、8月31日をもって閉店すると発表した。あわせて昨年から再出店を模索していた名古屋店についても出店を断念する。

拠点数推移、9月以降拠点一覧

同社は「2022年度業績見込み及び、事業構造改革の進捗について」のなかで、店舗事業について、オンライン事業への戦略的集中推進のため、直営店舗縮小を継続し2023年度中を目途に旗艦店への集約を行なうとしていた。

池袋店については、引き続き女性向け同人誌を中心に営業を継続。一昨年から取り組んできたin shop(出張所)事業については、現時点で10拠点を越える展開となっており、この7~9月には富山県、愛知県、静岡県でも新規出店を予定。今後も「直営店舗では出店が困難であった地域を含め、引き続き全国でのin shop展開を推進して参ります」とのこと。

また28年にわたり店舗を運営し、同社の中心的な役割を果たしてきた秋葉原においては、イラスト展が開催可能なギャラリー型店舗の出店を準備していくとともに、新たな店舗の在り方を模索し、再出店の協議を続けていく。

同社の店舗・通販利用者数の推移

同社の店舗事業は2020年からコロナ禍による影響を大きく受けており、現時点で回復の兆しが見えていない状況という。短期的には通販・Fantiaを中心としたDX事業に注力し、「今後は池袋店、in shop、そして新たなSHOP形態としてのイラストギャラリーSHOPなどの実店舗、並びに通信販売、Fantiaといった既存のデジタルサービスに加え、とら婚も含めクリエイター様の支援を拡大していければと考えておりますので、引き続きご愛顧の程、宜しくお願い致します」としている。

なお、閉店に伴う「お客様」「サークル様」へのサービス変更については、後日改めて案内する。