ニュース

RAPTGO、平面駆動 + 圧電ドライバで36,080円のイヤフォン

HOOK-X

ナイコムは、中国のオーディオブランドRAPTGO(ラプトゴー)の平面駆動ドライバー搭載イヤフォン「HOOK-X(フック・エックス)」を7月8日に発売する。価格は36,080円。

平面駆動ドライバーと圧電(PZT)ドライバーを組み合わせたイヤフォン。平面駆動ドライバーは、電流が流れる2つの強力な磁石の間に吊り下げられた薄い膜を使って音を出す。軽量な振動板と強力な磁場により、ダイナミック型やバランスド・アーマチュア・ドライバーと比較して「極めて優れた応答性を持つ」という。

音質を強化するため、強力なN52マグネットで駆動。振動板サイズ14.2mmの大型平面型ドライバーを独自に製造。過渡信号に対して振動板が敏感に反応し、「信じられないほどパンチの効いた、インパクトのあるサブバスレスポンスを可能にする」という。

圧電(PZT)ドライバーは、筐体内で圧電素子を振動させることで高音域の応答性を高めている。軍事工学のバックグラウンドを持つという外部チームと協力し、100回以上の音響衝撃シミュレーション実験を経て微調整した18個のセラミック圧電素子からなる両面積層方式を設計。

製造時に52の複雑な工程を経て、ひとつひとつ手作業でテストされ、ペアリングされているという。

チューニングと音響特性の両面から、開放型デザインを採用。平面駆動ドライバーの特性を際立たせるために、最大限の空気の流れを確保。一般的なIEMと比較して音場が広がり、開放型ヘッドフォンの開放感とリアルな再生音を模倣できるとする。

ハウジングは、多くのシミュレーション実験を経て、一般的な耳の角度や装着感に合うように緻密に設計。各ユニットは、音響室の均一性を確保するため、高精度な5軸CNCから作り出されている。

ケーブルは0.78mmの2ピンで着脱可能。さらに、入力プラグも着脱可能で、4.4mmと2.5mmのバランス、3.5mmアンバランス端子を付属。組み合わせるプレーヤーに合わせて、ユーザーが入力端子を変更できる。ケーブルは、ハイブリッドドライバーの透明感を高めるというOCC銀メッキ同軸シールド線を使用した。

再生周波数帯域は20Hz~40kHz。感度は105dB、インピーダンスは15Ω。ケーブルを省いた重量は両側で15g。ケーブル長さは1.25m。

入力プラグも着脱可能