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ユキム、USBに接続し「本来のクオリティに近づける」ノイズ・アブソーバー
2022年8月10日 16:30
ユキムは、「YUKIMU SUPER AUDIO ACCESSORY」ブランドの新製品として、PC、映像機器、デジタル系オーディオ機器などのUSB端子に接続すると、「本来の音と映像クオリティに近づくことが出来る」というUSBタイプのノイズ・アブソーバー「PNA-USB01」を9月に発売する。価格は49,500円。
1977年に松下電器産業に入社し、テクニクスブランドを含むオーディオ機器の電気回路設計、LD/DVD/BDディスクプレーヤーの音声回路設計に従事。回路技術、低ノイズ化などのアイデアで高音質化を推進し、2019年に退職。2020年に「楽音(らくおん)倶楽部」を起業し、オリジナルオーディオアクセサリー製品の開発や、オーディオ関連エレクトロニクスメーカーの開発支援、アドバイス、講演などを行なっている山崎雅弘氏が手掛けたアクセサリー。
USB端子に挿入することで、「機器内およびUSB電源に充満している高周波ノイズ(デジタル回路、マイコン、スイッチング電源など)を吸収し、本来の音楽及び映像信号を整えるコンディショナーとして機能する」という。
具体的には、USB電源に存在するノイズ成分を抵抗とコンデンサーの直列回路で吸収。パルシャット(電磁波吸収シート)で、内部回路の伝導ノイズを吸収。低インピーダンスの金属製ケースを採用する事で、高周波ノイズを吸収し、仮想GND効果を増大させるという。
音質面の効果としては、「機器内部の高周波ノイズを減少させることでS/Nが向上し、ノイズに埋もれていた微細な音が浮き上がり、鮮度と解像度の向上、更には、高域の抜け感、低域の伸びが改善され、立体的で広い音場の再現が期待できる(※効果の度合いは環境により異なる)。具体的な例としてS/Nの向上、低域の力感とボーカルの明瞭感アップ、豊かな立体感、スピーカーからの音離れの良さなどの効果が得られる」と説明している。
非磁性部品のみで構成しており、ウルトエレクトロニクス製のUSB端子(非磁性真鍮製シールド・ニッケルメッキ)、アルミ製ケース(A6061/Al-Mg-Si系合金)、SUS304(非磁性ステンレス)製ネジを採用。
コンデンサーと抵抗の銘柄選定と値の決定(PNA-RCA01 を踏襲)においては、長年の経験に加え、試作による綿密な試聴試験を繰り返し実施。聴感により最適なコンデンサー/抵抗の銘柄および値を慎重に決定したとする。
音質に影響を及ぼすプリント基板を使わない空中配線をハンドメイドで実現。試聴の結果、銀入りの鉛フリー半田を採用。非磁性の電磁波吸収材料である旭化成パルシャットを、多くの電磁波吸収材料の中から聴感での選定。回路をパルシャットで包み込み、回路に流れる高周波ノイズを吸収しているという。さらに、外寸や内部構造には黄金比や黄金螺旋を採り入れた。
PNAシリーズは、ノイズの低減により、お手持ちの機器や音源が本来持っている「生命の躍動感」をより多く引き出すのが狙いです。
ノイズを低減するアクセサリーは、色々と販売されていますが、経験上、ノイズを落とす効果と反面に副作用がでやすいので、PNAシリーズでは細心の注意を払って設計しています。
もっとも陥りやすい副作用が、音が死んでしまうという現象です。音の勢い、伸びやかさ、元気さ、音の魂を削ぐことなく、ノイズを落としていくことを実現していきます。
よくある副作用に、ノイズを低減した結果、細かい音声信号も、表面が研磨されてしまって、汚い音もなくなる反面、小綺麗な整理された音楽になってしまい、感動が減少してしまいます。この副作用にも配慮して音質に悪影響を及ぼす高周波ノイズに絞って ノイズ対策をしています。すべての設計要素は、試聴で決定しています。