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Acer、裸眼で3D立体視できる液晶モニタ「SpatialLabs View」

日本エイサーは、裸眼での3D立体視が可能な「SpatialLabs」テクノロジーを搭載した液晶ディスプレイ2機種の予約販売を開始。15.6型で、直販価格299,800円の「SpatialLabs View Pro ASV15-1BP」と、249,800円の「SpatialLabs View ASV15-1B」の2機種を用意。発売時期は10月下旬の予定。

コンシューマー市場と法人市場向けに販売。コンシューマー向けには、Acer公式オンラインストアで予約を受け付けている。

SpatialLabs View Pro ASV15-1BP

SpatialLabs技術として、製品本体上部のWebカメラの両脇に専用カメラを搭載。ユーザーの目と顔の動きを認識してトラッキングする。ディスプレイ表面に光学レンズを接着しており、左右の目に見せるイメージセットを作成。ディスプレイと光学レンズを通して表示させることで、裸眼での3D表示を実現する。2Dモードと3Dモードの切り替えも可能。

発売中の同テクノロジー搭載ノートパソコンと組み合わせ、クリエイターやデザイナーによる3Dコンテンツのデザイン現場、研究や教育現場、ショールーム、美術館などでの使用を想定している。

SpatialLabs View ASV15-1B

サイズはどちらも15.6型。IPSパネルを採用し、Adobe RGB比100%の色域を実現。SpatialLabs View Pro「ASV15-1BP」はデルタE 2未満の正確な色精度を持つ。また、バッテリーを内蔵し、最大約5時間の駆動が可能。

2機種とも、折りたたみ式スタンド付を備え、1.5kgに満たない軽量設計。ASV15-1BPはVESA マウント(100×100mm)に対応しており、キオスクやPOSディスプレイ、モニターアームなどに取り付けて使用できる。

さらに、ASV15-1BPは3D制作プラットフォームの「Unreal Engine」に対応。Unreal Engineで制作されたプロジェクトの3D表示ができる。Ultraleapによる非接触ハンドトラッキングのインタラクションにも対応する。

ディスプレイを購入すると、ユーザーのパソコンにダウンロードして使用できる裸眼3D体験に必要なアプリも用意。3Dアプリ管理ツール「SpatialLabs Experience Center Professional」(ASV15-1BP)、および「SpatialLabs Experience Center」(ASV15-1B)、ツールによって提供予定のアプリが異なる。

Acer SpatialLabs View Pro「ASV15-1BP」で利用可能なアプリは以下の通り。

  • SpatialLabs Model Viewer
    主要な3D形式のファイルをインポートし、立体3Dで表示するアプリ。アドオンとして、Autodesk 3DS MAX、Blenderなどの主要な3Dソフトウェアで使用でき、これらのアプリで作成されたファイルをワンクリックでSpatialLabs Model Viewerに転送できる。
  • SpatialLabs Go
    Blenderを使用し、リアルタイムレンダリング技術により2Dで編集をし、立体3Dでリアルタイムに表示をするアプリ。ユーザーが持つ外付けの2Dモニター上でコンテンツを作成・編集し、立体3Dで変更点をリアルタイムにAcer SpatialLabs View Proで表示できる
  • SpatialLabs Player
    右目用と左目用の映像を左右に並べたサイドバイサイド方式のビデオを、立体3D表示するプレーヤーアプリ

Acer SpatialLabs View 「ASV15-1B」で使えるアプリは以下の通り。

  • SpatialLabs Model Viewer
  • SpatialLabs Go
  • SpatialLabs Player
  • SpatialLabs TrueGame
    ゲームの世界に3D立体視を導入し、お気に入りのゲームタイトルをさらに没入して楽しめる。多くのゲームは3次元を意識して、各シーンやオブジェクトに奥行きの情報を盛り込んで制作されているが、SpatialLabsはこの既存の情報を活用し、ゲームを3D立体視で表示。 ユーザーがお気に入りのゲームをシームレスに楽しめるよう、 50種類以上のゲームタイトルごとに専用の3Dプロファイルを用意する予定。今後も順次ゲームタイトルを追加アップデートしていくという。