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DS Audio、完全新設計の第3世代光カートリッジ「DS-W3」
2022年9月6日 15:30
デジタルストリームは、DS Audioブランドの新製品として、「DS-W3 光カートリッジ」および「DS-W3 イコライザー」の2機種を9月16日より発売する。価格は、光カートリッジが49.5万円で、イコライザーが93.5万円。
同社光カートリッジ・Wシリーズの新リファレンスモデル。従来の振動系(DS Master1/DS-W2/DS002/DS-E1)とは異なる完全新設計となっており、出力やチャンネルセパレーションなどを向上させた。
DS-W3では、音楽信号を検出するための内部LEDおよびPD(フォトディテクター)を、左右のチャンネル各々独立に設置。光学系の位置を最適化することで、カートリッジの出力を40mVから70mVへ増加させた。ノイズ量が変わらないまま出力が増加したことでカートリッジのSN比が大きく向上し、バックグラウンドがより静かになっているという。
また左右独立設計の光学系に変更。逆チャンネルの影響を排除できるようになったことで、左右のチャンネルセパレーションが向上(27db以上/1KHz時)。特に高域セパレーションで10dB向上したとする。
左右独立LEDになったことで光学系の位置が最適化され、遮光板のサイズを減少。これと合わせ、遮光板の素材をアルミニウムから純度99.9%の無垢ベリリウム遮光板に変更することで、遮光板の質量を1.56㎎から0.74㎎へと50%以上軽量化した。これは一般的なMCカートリッジの鉄心とコイル質量の1/10以下で、「実効質量が低いという光カートリッジのメリットをより最大限に高める設計」と謳う。
カートリッジ部は、ボロンカンチレバーにラインコンタクト針という組み合わせを採用。ボディおよびベース部分には、アルミニウムを使用し、ベース部は一体加工することで剛性を高めた。また内部配線は、従来機種よりも1.6倍太い線で配線することでインピーダンスを低減させているという。針圧は1.85~2.05g(適正1.95g)で、質量は7.9g。
イコライザーは、入力がRCA×1で、出力がRCA×2、XLR×2。定格出力は500mV(1KHz)で、出力インピーダンスは120Ω。外形寸法は45×43.5×12cm(幅×奥行き×高さ)で、質量は13.5kg。