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DVAS、光電型カートリッジ専用フォノイコ「Model 1」

Model 1

オーディオ機器の開発・製造を手掛けるDVAS(ディーバス)は、DSオーディオの光電型カートリッジ専用フォノイコライザー「Model 1」の受注販売を開始した。価格は110万円。

高精度な表面実装パーツを多用し、高密度実装したアンプ回路を強力な電源でサポートすることで、光電型カートリッジの魅力を引き出すことを目指した専用アンプ。

左右独立したアンプ基板内に超ローノイズレギュレターを搭載。回路供給用のDC電圧も、バイアス回路専用電源トランスの独立巻き線からSiCショットキーバリアダイオードと10,000uFのコンデンサで左右アンプ個別に生成。左右チャンネルの干渉を可能な限り低減した。また、IV変換にはネイキッド金属箔抵抗により、光カートリッジが生成する信号電流を高精度に電圧変換するという。

低域減衰と高域増幅を分離した、CR-NF型イコライザー回路を使用。イコライザーアンプの入力段にてCR型のHPFを形成し、増幅回路の入力抵抗は1MΩという高インピーダンスに設定。IV変換により生成された信号を受ける際の電圧ロスを低減した。また、高域上昇はNF型で構成。増幅回路は厳選したFET入力型のローノイズ&高速OPアンプを採用したという。

差動入力と差動出力、出力DC電圧を決定するVcomの5端子を有する完全差動アンプを採用。VcomをGND電位とすることで、低DCオフセットで安定した平衡出力を得ているとする。

電源トランスから分離した計6トランスの多電源トランス方式の電源を使用。25VAの容量をもつバイアス専用トランス、LED給電&制御回路専用トランスを各一基、50VAの容量をもつ増幅段用トランスを4基搭載し、各ブロックをACラインから分離し相互干渉を低減した。

背面

CNCルータで削り出し加工した7パーツを強固に組んだという、高剛性シャーシを採用。またトランスと全電源回路は、厚さ10mmの天板に固定し左右のアルミブロックを介してインシュレーターで支える天吊り構造を採用。アンプ基板は厚さ13mmのリアパネルに固定し、入出力端子との接続を短い距離で実現した。

出力は、XLRバランス1系統。外形寸法は、430×330×112mm(幅×奥行き×高さ)。重量は16.5kg。