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Google、Pixel 7/7 ProとPixel Watchを国内披露。実機に触れた

Pixel 7 Pro Snow

Googleは7日、新スマートフォン「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」、同社がすべてを開発した初のスマートウォッチ「Pixel Watch」を日本で披露。実機を触った。

それぞれGoogleストアではすでに予約受付を開始しており、価格は、Pixel 7の128GBが82,500円、256GBが97,900円。Pixel 7 Proの128GBが124,300円、256GBが139,700円。Pixel WatchはBluetooth/Wi-Fiモデルが39,800円、4G LTE+Bluetooth/Wi-Fiモデルが47,800円。

Pixel 7/7 ProのカラーはSnow、Obsidianが共通で、3カラー目はPixel 7がLemongrass、Pixel 7 ProがHazelとなっている。

中央のスマートフォンがPixel 7 Lemongrass
Pixel 7 Pro Hazel

Pixel Watchは、Champagne Goldケース/Hazelアクティブバンド、Matte Blackケース/Obsidianアクティブバンド、Polished Silverケース/Charcoalアクティブバンド、Polished Silverケース/Chalkアクティブバンドの4パターンを標準で用意し、20種類以上のバンドを別売りで展開するほか、来春にはメタルバンドも展開するという。

そのほか、スペックなどの基本情報は別記事を参照のこと。

Google、ピンぼけ写真も補正する新スマホ「Pixel 7/Pixel 7 Pro」

“GoogleとFitbitの強み組み合わせた”スマートウォッチ「Pixel Watch」

外形寸法/重量は、Pixel 7が155.6×73.2×8.7mm(縦×横×厚さ)/197g、Pixel 7 Proが162.9×76.6×8.9mm(同)/212gで、2台を並べてみると7.3mm差のある縦の長さの違いが目立つ。実際に手に取って比べて見ると、横幅が3.4mm小さく15g軽いPixel 7が見た目以上にだいぶコンパクトに感じられる。なお、Pixel 7については、前機種Pixel 6よりも小型軽量化を実現している。

Pixel 7(左)とPixel 7 Pro(右)。カラーはともにObsidian
Pixel 7(左)とPixel 7 Pro(右)。見た目では縦の大きさに目が行くが、手に取るとPixel 7の方が1周り小さいような感覚になる

Pixel 7/7 Proは、搭載する独自のプロセッサーが「Google Tensor G2」となり、Pixel 6シリーズよりも消費電力やレイテンシを抑えながら、従来の写真に写り込んだ不要なものを消せる「消しゴムマジック」や、色を替えることで映り込んだものを目立たなくさせる「カモフラージュモード」、音声から文字を書き起こせるレコーダーなど、GoogleのAIを活用した独自機能が利用できる。

Pixel 7/7 Proでは新たに、ピントがずれた写真や古い写真を修正するボケ補正機能を、Googleフォトアプリで使用できるのが特徴。この機能は、Pixel 7/7 Pro以外のスマホやカメラで撮影した写真でも、Pixel 7/7 ProのGoogleフォトアプリから編集を行なえば適用することが可能。

Googleフォトアプリで編集したい写真を開き、「ボケ調整」を選択することで、補正の強度を0から100の値で調整して適用できる。一方で、修正する場所は全てAIが判断して補正を実行するため、ユーザー側が意図的に「この部分をはっきりさせたい」といったような使い方はできない。

写真では画面内はわかりにくいがぼけ補正0の状態
ボケ補正100の状態

撮影機能面ではこのほか、さまざまな肌の色を忠実にレンダリングするため、「リアルトーン」にアルゴリズム1万枚を超えるポートレートでの追加トレーニングを実施。夜景モードを含む低照度環境でのリアルトーン機能を改善したという。また、夜景モードは、より鮮明な低照度画像を通常の露出時間の半分で生成できるようになった。

音声認識も強化され、新たにGoogleのメッセージアプリで、音声メッセージの文字変換にも対応している。

Pixel Watch

Pixel Watch

Pixel Watchは、ディスプレイのガラスがドーム形状になっていることで、ベゼルを感じさせないデザインになっていることが見た目の特徴となっている。ボディはステンレス製。

竜頭とその上にサイドボタンがある

デバイス側の対応OSはAndroid 8.0以上で、iOSは非対応となっている。

バンドの一部。20種類以上展開予定

Google Payに対応しタッチ決済が利用できるほか、Suicaにも対応。一方で、PASMOには非対応となっている。そのほか、発売の時点でWear OSで提供しているアプリにはすべて対応するとのこと。

32GBの内部ストレージも備えており、YouTube Musicのプレイリストの一時保存に対応。4G LTE対応モデルでなくとも、Pixel Watch単体でワイヤレスイヤフォンとペアリングして本体に一時保存した音楽を再生できる。

スマホとの連携機能では、Googleマップの経路案内表示や、遠隔での写真撮影などが行なえる。Googleマップの経路案内表示は、スマホ側で検索したことがある場所をWatch側から指定して、移動手段を選択することで簡易的な経路案内を表示。スマホ側にも案内表示することもできる。

Googleマップの経路案内表示

遠隔での写真撮影機能は、Pixel Watch側のカメラアプリを起動することで、スマホ側のカメラアプリも自動で起動。そのまま3秒タイマーなどで静止画が撮影できるほか、スマホ側を動画撮影モードに変えると、Pixel Watch側も動画撮影画面に切り替わり、そのままPixel Watch側の撮影開始ボタンで制御することができる。

Pixel側を動画撮影モードにしたらPixel Watchの画面も動画撮影ボタンに変化
そのまま動画を撮影開始できた