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ソニー、超広角20mm単焦点で軽いVLOGCAM「ZV-1F」。約8.3万円

「ZV-1F」ホワイト(左)、ブラック(右)

ソニーは、VLOGCAMの新製品として、超広角20mm(フルサイズ判換算)単焦点レンズを採用したコンパクトデジタルカメラ「ZV-1F」を10月28日に発売する。カラーはホワイトとブラックの2色。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は83,000円前後。発売に先駆け、19日より予約受付を開始する。

Vlog向けコンパクトデジカメ。スマホのフロントカメラに不満を持ち、「とにかく簡単に映える映像や写真を撮りたい」というZ世代や女性をメインターゲットに開発したという。

単焦点レンズとデジタルズーム・超解像ズームの組み合わせを採用したことで、同じコンパクトデジカメタイプの「ZV-1」(約294g)よりも軽量化した約256g(バッテリー、メモリーカード含む)となっている。なお、ZV-1のレンズはフルサイズ判換算で24~70mmのため、ZV-1Fはさらに広い画角で撮影可能になった。

撮像素子は1型、有効画素数は約2,010万画素で、ZV-1と同じ仕様。F値は2。モニターは3型で、VLOGCAMではお馴染みの自撮りがしやすいバリアングルとなっている。肌の色合いを最適化する美肌効果や、常に顔の明るさをキープする「顔優先AE」や、瞳AFによりあらゆる場面でもきれいに撮影できる機能を継承している。ISOは125~6400。

顔・瞳検出をOFFにして目の前に出したものにピントを合わせる商品レビュー用設定や、背景のぼけ具合をぼけ/くっきりの2パターンで切り替えられる「C1」ボタンなども備えている。

動画撮影では、専用の電子式手ブレ補正が使えるアクティブモードを備え、歩きながらでも安定して撮影が可能。なお、アクティブモードを選択すると撮影画角が少し狭くなるほか、撮影フレームレートが120pになる設定では利用できない。

撮影中は、本体正面に備えたレコーディングランプと、モニターに赤いフレームが表示されるため、撮り逃しも防げる。解像度は最大4K/30p。フルHDでは最大120pで撮影できる。

外観もレンズ部を除いてほぼZV-1と同じデザインだが、底面のネジ穴の位置を変更することで、BTグリップを装着したままバッテリーの交換が可能になった。また商品レビュー用設定ボタンの表記は「C2」ではなく、レンズ交換が可能な「ZV-E10」と同じ専用マークを採用。モードボタンも、静止画マーク/動画マーク/S&Q表記とした。

「ZV-1F」(左)、「ZV-1」(右)
ネジ穴の位置が変更され、グリップ使用時もバッテリーのフタと干渉しなくなった

内蔵マイクも指向性3カプセルマイクを搭載し、風切り音にかき消されることなく、音声を収録できる。付属のウインドスクリーンを付ければ、風の強い屋外でもノイズを低減して、話し手の声をはっきりと録音できる。

一方でZV-1と異なる点としては、シューは電子接点を持たないコールドシューとなっており、外部マイクを使用する場合はマイク入力端子を使う必要がある。また、接続端子はUSB-Cを採用した。

新たな機能として、クリエイティブルックを搭載。静止画、動画を思い通りの雰囲気に仕上げるための機能とし、10種類のプリセットをカメラ本体に装備。好みの色作りで撮影できるようになる。

操作面もさらに手軽に使用できるよう改善。液晶画面上にタッチ操作できるアイコンを表示。スワイプ操作でよく使う撮影設定メニュー(Fnメニュー)を呼び出すこともできる。ズームの操作もタッチで行なえるようになっている。

撮影時にもタッチで操作できる設定アイコンが表示される
メニューはαシリーズと同じタイプ

転送用のスマホアプリも新アプリ「Imaging Edge Mobile Plus」を用意。Bluetooth接続がより簡単になり、転送がスムーズになるという。また、撮影した映像の使いたいシーンにショットマークを付け、そのマークを中心に15秒/30秒/60秒だけを切り出して転送できる機能も搭載する。なお、Imaging Edge Mobile PlusはZV-1Fのみ対応となり、従来機の対応は未定。

そのほか、PCやライブ配信に対応したXperiaなどのスマホとUSB接続することで、ZV-1Fを使ったライブ配信も行なえる。

記録メディアはSDカード、メモリースティック。入出力端子はUSB-C、Hi-Speed USB、HDMIマイクロ、マイク端子。

外形寸法は105.5×46.4×60mm。重量は約256g(バッテリー、メモリーカードを含む)。バッテリーパック(NP-BX1)、USB-Cケーブル、ウインドスクリーン、ウインドスクリーンアダプタなどが付属する。

また、環境負荷ゼロを目指した設計として、今回の付属ウインドスクリーンの繊維は、再生ポリエステルのみで制作。包装材についても、植物由来の不織布を使用したり、一部梱包時に使用しているプラスチックについても再生可能な素材を使用しているという。