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アップル、iPad&Mac新OSは25日。iPadをリファレンス用ディスプレイに

「iPadOS 16」では12.9インチiPad Proをリファレンス用ディスプレイにできる

アップルはiPad向け最新OSの「iPadOS 16」と、Mac向けの「macOS Ventura」を、10月25日に配信する。どちらも新機能「ステージマネージャ」によりマルチタスク機能が強化されるほか、macOS VenturaではiPhoneをWebカメラとして使うことが可能になる。

対応デバイスは、iPadOS 16がiPad Pro(全モデル)、iPad Air(第3世代以降)、iPad(第5世代以降)、iPad mini(第5世代以降)。macOS Venturaは2017年以降のMacで利用できる。

iPadOSのステージマネージャでは、アプリケーションとウインドウが自動的に整理され、タスク間の切り替えをすばやく簡単にできるようになる。Padでは初めて、重なり合う異なるサイズのウインドウを単一のビューで作成したり、横からウインドウをドラッグ&ドロップしたり、Dockからアプリケーションを開いてアプリケーションのグループを作成することもできる。

年内には外部ディスプレイにも対応

また年内には、ステージマネージャでiPad ProまたはiPad Airを最大6Kの外部ディスプレイと一緒に使用することも可能になる。

12.9インチのiPad Proでは「リファレンスモード」も利用可能。一般的な色基準のリファレンスカラーも、SDRおよびHDRのビデオフォーマットのリファレンスカラーも表示できるようになるため、「カラーが極めて重要なワークフローで、iPad Proを単独のデバイスとしても、MacのSidecar機能を使ったリファレンス用ディスプレイとしても活用できる」という。

そのほか、画像からの対象物の抜き出しやビデオのテキスト認識表示なども利用できる。

「macOS Ventura」

macOS Venturaも「ステージマネージャ」機能により、アプリケーションとウインドウを自動的に整理。ユーザーが作業している現在のウインドウを中央に目立つように表示し、ほかの開いているウインドウは左側に表示。タスクをすばやく簡単に切り替えられるという。

iPhoneをWebカメラ化することもできる

iPhoneをWebカメラとして利用することも可能。iPhoneをMacに近づけるだけで、カメラからの入力が自動的にiPhoneに切り替わる。ワイヤレスで動作するため、ケーブルでつなぐ必要もなく、ビデオ通話中にカメラフレーム中央にユーザーを映し続ける「センターフレーム」や、オーバーヘッドカメラのようにデスクとユーザーの顔を同時に映し出す「デスクビュー」といった機能を利用できる。

なお、アップルオンラインストアでは、MagSafe対応のiPhoneをMacBookに取り付けられるBelkin製アタッチメント「Belkin iPhone Mount with MagSafe for Mac notebooks」を4,400円で販売している。

そのほかSafariもアップデートされ、他のユーザーと一緒にブラウズが可能に。共有タブグループを使うと、友達、家族、同僚がSafariで自分のお気に入りサイトを共有でき、ほかの人が今見ているタブを確認できる。メッセージアプリでは、送信したメッセージの編集や取り消しに対応。メッセージを未開封にしたり、誤って削除したメッセージを復元する機能も追加される。