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マークレビンソン50周年限定パワーアンプ「ML-50」。“銘機”の要素踏襲

「ML-50」

ハーマンインターナショナルは、Mark Levinson(マークレビンソン)のブランド50周年を記念し、モノラルパワーアンプ「ML-50」を12月に発売する。世界100ペア限定で価格はペア605万円。12月6日より受注開始する。

ML-50開発にあたり、Mark Levinsonのチームは過去の“銘機”と謳われたモノラルパワーアンプのデザイン、設計を振り返り、4機種の要素を踏襲。名前の由来には1977年から1986年にかけて製造された「ML-20」、そのアップグレードモデル「No20.5」、「No20.6」からインスパイアされた。

「No33」(1994-2003)/「No33H」(1997-2007)の強固な基盤を提供する防振アイソレーション・フィート(脚部及び台座)を踏襲したほか、ガラス製フロントパネルと赤いバックライト付きロゴデザインのコンセプトは「No53」(2019-)、オーディオパフォーマンスのプラットフォームには「No536」(2015-)を採用した。

開発責任者 Jim Garret氏による「ML-50」アピールポイント

電源部とオーディオ回路部は「No536」から大幅に強化。高電圧電源のコンデンサー容量を13,200uFまで増加させることでノイズフロアを低減。主題電流電源の容量を206,800uFまで最大限に確保し、トランスからフィルターキャパシタまでの低インピーダンス経路用にショットキー整流器を再構成、動的電力の増加を実現した。

出力段のバイアスを増加させることで歪みを低減し、クラスA領域での出力を8Ω負荷時20Wまで確保、クラスAB領域での出力も8Ω負荷時425Wの過去最高出力を獲得しているという。

マークレビンソン伝統のピュア・パス回路設計を踏襲。信号の入口から出口まで、正確な電気伝送を実現するために、慎重に選択されたフルディスクリート・コンポーネントをフルバランス回路構成で使用することで、低歪と高いトランジェント能力を実現した。

入力端子はXLRバランス×1系統、RCAアンバランス×1系統。コントロール端子はRS-232端子、LAN端子、アップデート用USB端子、IRリモート入力、トリガー入出力を備える。

消費電力は最大1,500W、無信号時560W、スタンバイ時65W、パワーセーブ時5W、Greenモード時0.5W。

外形寸法は438×581×216mm(幅×奥行き×高さ/突起部含む)。重量は49kg。電源ケーブルなどが付属する。