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ギリシャ生まれPilium、ハイエンドアンプ「アレクサンダー」と「ヘラクラス」

プリの「Alexander」。下にあるのは電源部

ナスペックは、ギリシャのハイエンドメーカー・Pilium(ピリウム)のセパレート・アンプとして、プリの「Alexander」、パワーの「Hercules」の受注を開始した。プリアンプの価格は700万円、パワーはペアで1,250万円。

パワーの「Hercules」

2014年にギリシャにて設立されたPILIUM。「究極レベルの音楽再生の忠実度を実現する」をテーマに製品を開発。Konstantinos Pilios(ピリオス)によって設立され、ブルガリアに本社を置いている。

Alexanderプリアンプ

プリの「Alexander」

「比類なき戦略家、司令官であり大帝国を築き大王となったアレキサンダーの如く、パワーアンプを制御しながら圧倒的にドライブする」というプリアンプ。

プリ「Alexander」背面
プリ「Alexander」内部

極めて低い歪み、自然で色付けのないダイナミックな音質、そして要求の厳しいパワーアンプをドライブする能力といった究極の要件を満たすように設計されたという。

クアッド・モノ、トゥルーバランス設計によりチャンネルセパレーションを高めているほか、ボリュームコントロール部分は抵抗1個のみの最小限の信号経路部品を実現。電源部は別シャーシになっている。

入力端子はXLR×3、RCA×2。出力端子はXLR×2(STANDARD、P-LINK)。外形寸法はプリアンプが480×490×170mm(幅×奥行き×高さ)、電源ユニットは480×490×110mm(同)。重量はプリが30kg、電源ユニットが25kg。

電源部分

Herculesモノブロックパワーアンプ

「ギリシャ神話に登場する神々の子であり最大の英雄として名高いヘラクレス。Pilium Audioがこう名付けたのは、オーディオシステムを迷うことなく神々しいと表現できるレベルまで押し上げると確信しているからこそ」だという。

Herculesモノブロックパワーアンプの内部

2.5KVA容量の電源トランスを1台搭載。240,000uFの超長寿命専用カスタムメイドコンデンサーを備えるほか、超広帯域で強力なパワートランジスターを30基搭載。基板には安全かつ高性能なミリタリーグレードPCBを採用。

トランス基盤はシャーシから絶縁。電源はアナログ回路とデジタル回路を別々に入力。マイクロプロセッサーにより、DC、温度、スピーカー保護機能をデジタル制御しいている。内部では、音声信号を処理しない回路と音声信号を処理する回路を完全に分離した。

出力は350W(8Ω)、700W(4Ω)、1400W(2Ω)。入力端子はXLR×1。外形寸法は400×490×410mm(幅×奥行き×高さ)。重量は107kg。

背面