ニュース

「鬼滅の刃」ワールドツアー上映舞台挨拶。花澤「童磨と猗窩座よ!」

左から花澤香菜、河西健吾、小西克幸
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』が公開となり、5日に行なわれた舞台挨拶第2弾のレポートが到着した。音柱・宇髄天元役の小西克幸、霞柱・時透無一郎役の河西健吾、恋柱・甘露寺蜜璃役の花澤香菜が登壇。鬼殺隊最強の剣士・柱の役を務める3人が集結した。

ワールドツアー上映では、炭治郎が宇髄らと上弦の陸・堕姫と妓夫太郎との激闘を描いた《遊郭編》の第十話、第十一話が劇場初上映。以前から「《遊郭編》を劇場で観たい」と話していたという小西はその念願が叶ったことに喜びを語った。

自らが演じた宇髄天元というキャラクターの魅力について、小西は「(竈門炭治郎 立志編で初登場となった)柱合会議の時はたくさんの柱が出ていたのでそれぞれのキャラクターが立っていなくてはならないと思い、“ド派手”に特化したキャラクターの作り方をしていました。遊郭編では宇髄天元という男のバックボーンを演じることができて1人の人間になった感じがします」と、ド派手さの中に隠された彼の本質や生き方について熱弁した。

小西克幸
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

遊郭編について、河西は堕姫や妓夫太郎含め様々な過去を持つキャラクターの魅力が遊郭編の中に描かれていると語り、花澤は「宇髄さんかっこよすぎます! 小西さんの声とマッチしすぎていてワクワクしました。あと妓夫太郎と宇髄の大迫力の戦いを大きいスクリーンで観れることがうれしいですね」と語った。

今回の上映では、《遊郭編》の戦いの後に描かれる、新たな任務地での霞柱・時透無一郎と恋柱・甘露寺蜜璃との出会いや無限城に集められた上弦の鬼の姿を描いた《刀鍛冶の里編》第一話が初公開となっている。

見どころの一つとなっているのが、新キャストが解禁された上弦の鬼の集結シーン。小西は「映像の無限城が圧巻で……。永遠に落ちてるし永遠に襖が開いてるし、その映像美に度肝を抜かれました」と、無限城を迫力のスクリーンで観ることができる感動を熱弁した。

花澤は「童磨と猗窩座よ!」と熱く語りはじめると、興奮冷めやらず「あの猗窩座の余裕のない感じがすごくよかったですよね!? 石田彰さんのお芝居、すごく良いですよね? あと童磨の憎たらしいんだけどなんかかわいい感じ、母性本能くすぐられませんでした!?」とステージの端から端まで、まるでプレゼンのように大きな感動を話し会場を沸かせた。

花澤香菜
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

また河西も「すべての上弦の鬼が集結して、声からしてこの鬼たちに勝てないんじゃないかという思わせるくらい迫力のあるシーンでした」と、上弦集結のシーンには、強烈なオーラを感じたと衝撃を受けた様子。

河西健吾
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

《刀鍛冶の里編》から本格的に参戦する時透と甘露寺。河西は「時透は言葉数が少ない中で、彼なりに考えていて、柱合会議のときに石をばっと投げて「親方様の話を遮ってはだめだよ」という彼なりの思いがセンテンスとして込められていたと思います。一言に込めるものが難しいなと思いながら演じました」と話し、アフレコ時は言葉に込めるものを意識しながら息づかいも工夫して挑んだとコメント。時透は口数が少ないからこそこだわりを持って演じたそうだ。

花澤は、柱合会議のときは甘露寺のキュンキュンしている様子を引き立てていたが、刀鍛冶の里編の一話ではとびっきり可愛いところや炭治郎や襧豆子に優しく言葉をかけるシーンなど「彼女の本来の包み込む優しさがだせたので、ちゃんと蜜璃ちゃんを演じられているなと思いました」と、甘露寺の天真爛漫な役柄を本人も楽しみながら演じていると話した。

《刀鍛冶の里編》のオープニング主題歌も発表されており、ロックバンド「MAN WITH A MISSION」とシンガーソングライター「milet」によるコラボ楽曲『絆ノ奇跡』についても言及。

「いままでオープニングの楽曲が和のテイストだった中で、今回は洋楽っぽくて男性と女性のツインボーカルということで、次に向かって疾走感のある良い楽曲になっていると思います」(河西)、「映像で私たちのキャラクター(時透無一郎、甘露寺蜜璃)がフィーチャーされているシーンもあって胸が熱くなりました」(花澤)とそれぞれがコメントしている。

4日の舞台挨拶では竈門炭治郎役の花江夏樹、竈門襧豆子役の鬼頭明里、我妻善逸役の下野紘、嘴平伊之助役の松岡禎丞らが登壇し、公開を祝してくす玉を割るセレモニーを実施した。鬼殺隊最強の剣士たる柱も負けてられない! ということで、盛大な祝砲を用意。

「ワールドツアー上映!」(河西)、「「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ!」(花澤)、「ド派手にいくぜ!」(小西)と高らかに声を張り上げると、キャノン砲が発砲! 本作にふさわしい“ド派手"な開幕宣言で会場の観客を大いに盛り上げた。

最後に「私と河西さんはワールドツアーで台北にいくのですが、“いよいよはじまったぞ、TVアニメも楽しんでね”と伝えにいってまいります! あと蜜璃ちゃんばりに美味しいものをたくさん食べてこようと思います!(笑) 刀鍛冶の里編で蜜璃ちゃんを演じることができてとても嬉しいです。ぜひ何度も劇場へ足を運んでください!」(花澤)

「日本のアニメーションがこれから世界に向けて発信されていくということで、それに向けてキャスト一同微力ながらお力添えできればと思っています。4月からの刀鍛冶の里編のアニメ放送もぜひ皆様心待ちにして頂ければと思いますし、劇場にもぜひ何度も足を運んでください」(河西)と、ワールドツアーへの期待も込めて意気込みを語った。

小西は「鬼滅の刃」が海外のファンにどんな反応をしてくれるのか楽しみだと話しつつ、「(煉獄杏寿郎役の)日野くんからバトンを受け取って音柱・宇髄天元として演じさせて頂いたのですが、刀鍛冶の里編がはじまるのでお二人にバトンをお渡しして、いち視聴者として『鬼滅の刃』を応援していければなと思います」「あの迫力のある映像は大きなスクリーンでみたいなと思っていました。キャスト、スタッフみんなで作った作品なのでより多くの方に見て頂きたいなと思います」と締めくくると、客席から温かい大きな拍手が贈られ、キャスト達の活気あふれる舞台挨拶は幕を閉じた。

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable